我が家のクリエイティブノート

2009.12.09

信州の建築家とつくる家。

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以前、このサイトでご紹介した拙宅の撮影を行った本「信州の建築家とつくる家-6-」がようやく出版された。長野県内の本屋の店頭にはすでに並んでいると思う。他県の大手書店にも流通するとのことだけれど、確実に手にされたい方は、出版元の「オフィスエム」のサイトから直接購入もできる。

今回、拙宅の掲載を建築家の安藤政秀氏から提案されたとき、安藤氏からは、単なる箱の説明ではない施主と建築家のコラボレーションという視点で家の説明をしたいと相談され、写真だけでなく施主の立場からの家造りについての思いを寄稿してほしいと頼まれた。

このBLOGでも「我が家のクリエイティブノート」と称して、拙宅の家造りのプロセスを綴っていたものの、途中でとまっていることもあり、完結させる意味もふくめ寄稿を快諾した。しかしながら、いざ書き始めると予想以上に文字数がふくれ、用意された紙面では到底たらなくなってしまい、紙面にあわせて大幅な推敲をすることになってしまったのが残念だった。

という訳で、この本の出版にあわせて、推敲前の完全版から「我が家のクリエイティブノート」と重複する部分を除いて続編として順次掲載する予定。

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2009.07.09

2年目の撮影。

拙宅の設計をお願いした建築家の安藤氏の依頼があり、建築後1年半あまりたった拙宅を建築家紹介本に掲載することになった。で、せっかく撮影するのなら、自分の仕事の経験を生かしてディレクションして、ベストの撮影をしたいと欲が出て、安藤氏に無理をお願いして、日頃一緒に仕事をしている15年あまりの付き合いになる旧知のカメラマンを急遽、都内から召還(笑)

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彼とは、某舞浜のホテル群の撮影やスイーツ撮影、今はすっかり有名になった戸田恵梨香がデビュー間もない頃に作ったフォトストーリー、著名人のインタビュー取材など多種多様な仕事を一緒にこなしてきた頼れる相棒。しかし、あまたの広告写真を一緒に撮ってきたけど、まさか自宅を広告写真としてとることになるとは、15年まえには夢だに思わなかったよね、って彼が言ったとおりだ。

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2007.10.01

【我が家のクリエイティブノート】④どんな家が造りたい家なのか考える。

建築家の安藤氏とのミーティングは、和風住宅の勉強ともいえる作業から始まった。自分たちなりに本などで勉強してたつもりだったけれど、それは些細で上っ面なディティールだけでしかなく、一番大事なことがわかってなかった。私と妻がもっていた漠然とした民家のイメージを伝えると、安藤氏は以下の3つのバリエーションの話を始めた。

A) 古民家の移築再生

B) 新材を使った古民家レプリカ建築

C) 古材をつかった現代民家

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A)は、もともと私と妻が漠然とイメージしていたことだった。

実際に古民家再生された物件を見たりしていたが、かかる費用がわからなかった。数多くの古民家移築再生を手がけた安藤氏には、まずお金の話から入った()。答えは簡単明瞭。

「新築費用+最低400万から。」

「え?古民家を使えば材料が浮くから同じぐらいでできるのではないんですか?」

「古民家移築で今の人が住める家にするのは、けっこう大掛かりなリノベーションが必要なんですよ」

つづく氏の詳細な説明を聞いて、私たちは深く納得した。

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2007.09.02

【我が家のクリエイティブノート】③建築家決定。

3人の建築家との面談を終えて、かみさんと相談したときに珍しくお互いの意見が完全一致(笑)。それは「あの建物に住みたい」というシンプルな答えだった。

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それは、「安藤建築設計工房」のアトリエ兼オフィスだった。

上田市郊外の別所温泉近くの農家の古民家をリノベーションした建物は、建築家のオフィスにありがちな、これ見よがしにデザイン部分や凄い材の柱や梁もなく、ショールーム的モダンテイストなんてのも何処にもないシンプルなもの。 

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2007.08.30

【我が家のクリエイティブノート】②建築家を探す。

Hd_logo デザイナーを探すにあたっては、いろいろなコンペサイト、建築家紹介サービスなどに連絡をとり、資料をあつめたり実際にコーディネーターと面談して、こちらの希望をつたえてピックアップしてもらったり。おそらく100人以上の資料を見た。

 Net_compe01そこでわかったのが、当然のことだけれど「建築家>デザイナー+建築士」ということ。もちろん、これは私が決めた勝手な定義だから通説や通念ではない。建築デザイナーと言われる人、建築士といわれるひと、そして建築家と呼び方がきちんと分かれてるわけでもない。どれも一級建築士の免許をもっている人だけれど、スキルでこういう区分けができるなと。

Header_01 デザイン力が無くても、構造計算が出来てCADで線が引ければ建築士の資格を得ることができる。逆にデザイン力一発でCADで構造計算とかお任せで造っちゃうというデザイナーもいる。しかし自分が建築家と呼べる人は、さらに現場管理がちゃんとできることが大事だ。物を作る仕事をしていて思うのは、かならず現場あわせが生じるということ。

Logo いくら詳細な図面が引けても、制作スタッフのスキルや部材や測量の誤差などが重なって、当初の図面や計算どおりに行かず現場で処理しないといけないことが必ず起きる。そういうときに臨機応変に現場で対応し、元のコンセプトを失わずに詳細の変更が機敏にできる現場力が大事。

となれば、やはり地元長野の出来れば東信に拠点を置く建築家がベストなわけで、おのずと選択肢は限られる。最終的な選定条件はこうなった。

長野東信地域での施工実績があり、現場管理にも前向きで、民家建築のエキスパート。こうなると、それまで100人以上あったリストは一気に減って5名に絞られたので、あとは詳細な資料と建築実績を取り寄せて比較した。

詳細な資料をみてびっくりしたのは、5名のうち3名は同じ設計事務所出身だったということ。この時点では、まだ民家建築の知識が浅くて不勉強だったからだけれど、ここ長野には古民家再生や民家建築のエキスパートたる設計事務所があったのだ。そこは全国的に数多くの物件を手がけている老舗たるところだった。

早速、長野出身・在住の友人にその設計事務所のことをヒアリングしたのだけれど、おおむね好評価だった。私と妻の気持ちは固まったものの、最終的には本人にあってから決めると考えていたので、5名から3名に絞ってアポをとることにした。

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2007.08.29

【我が家のクリエイティブノート】①コンセプトから始める。

Img_0014 軽井沢に家を建てようと思ったときに、夫婦で一番話したのはどういう家に住むかということ。それはどんな家が欲しいと言うことではない。大事なのは『暮らす』という生活感のなかで、それを使っている自分たちがイメージできるかどうか。長く使うものだから、最低でも5年後10年後の時系列も含めてイメージできなきゃいけない。

でも、この時点では予算とか、そんなことはここでは考えない。

ものづくりを長くやってきた経験から、予算の枠は最後にはめるのがいい。最初に予算を決めてしまうと、往々にして本当に必要なものを見失う。理想たる姿をとことんイメージしたあとで、予算枠をはめて取捨選択する。このときに今の自分たちに本当に必要なもの、後から時期をずらして追加できるもの、5年後には必要なくなるものなどが見えてくる。


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2007.08.28

【我が家のクリエイティブノート】前説

Img_1150 拙宅の工事の様子をこのBLOGで書いていて、ごらんいただいてる方からメールとかをいただくことがたまにあるのだけれど、大きな誤解があると感じている。

それは、建築中の拙宅が豪奢な古民家だと言う誤解(苦笑)

古材や古道具を買いあさってたし、古民家再生の物件を見て回ってたりしたから、その誤解はいたしかた無いのだけれど、拙宅は「再生古民家」ではなく「現代民家」だ。

民家としての伝統的な構造と工法、ディティールをちゃんと押さえつつ、今の暮らしにあわせた現代的な設備と住み心地をもたせたもの。それは建築家お任せではない施主である私たち夫婦と建築家のコラボレーション。

なので自分の備忘録も含め、その経緯をクリエイティブノートとして、何回かに分けてここに書いていきたいと思う。

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