軽井沢の暮らし向き③

さて今回は、軽井沢暮らしのなかで、生活環境に直結する家庭ゴミの処理ついて書こう。
軽井沢町のゴミ分別は、なかなか詳細に分かれていて大変だ。さらに野生生物（猿、熊、イノシシ）の問題、街の景観維持のこともありゴミ集積場所、ごみ収集日（時間も限定）については都会にくらべ極端に少なくて驚く。さらに、町指定のゴミ袋でしか出せない。このゴミ袋は、町のスーパーやカインズホームで購入できるけれど正直高い。さらにリサイクルマークのついているものは、それこそ、カップラーメンのスープの袋のレベルまで分別して、リサイクルゴミとして分別する。つまり基本的にゴミは出すな、という行政の明確な意図がそこにはある。これが、ひどく不便かといえば、慣れるまでの最初の一ヶ月ぐらいが大変だっただけ。慣れるてくると、横浜に居た頃に比べて驚くほどゴミが減っていることに気がつく。

まず生ゴミは、コンポストを使っているためにコンポストに捨てられないもの（カルシウム成分の多い貝殻や動物の骨）だけになる。燃えるゴミは、本当に燃えるものだけになり、紙でもリサイクルのできるものは入れない。ゴミ袋が高いから、袋が一杯になるまで捨てずしっかりためてから捨てるし、逆にもらうとゴミになるスーパーの袋をもらいたくないゆえに、買い物にはトートバックを持参する。こんな感じで分別していると、いままで横浜じゃ週3回だしていたゴミが２週に1度ですむようになるのだ。だからごみ収集日が少なくていいんだなと、あらためて納得。

そして、町の大方の人は収集場所に出さず、自分で『塵芥処理場』に捨てに行く人が圧倒的に多い。塵芥処理場は、中軽から車で5分ぐらいのところにあり、うちからも10分かからない。直接ここに自分でごみを持ち込めば、すべてのごみを一度に捨てることができるから、ごみによって曜日が細かく分かれ、収集時間も限定されている収集場所に出すよりうんと楽なのだ。どこの家もごみ捨ては、大体週末の仕事になるから、土曜日の午前中は営業してくれているし夏休みのように別荘の人が多くなった場合には、日曜日も営業してくれる。

別荘地とかは管理会社に管理手数料を払うことで、都会と同じ簡単なゴミだしを可能にしているところが多い。だから、別荘に来ている人の多くは、軽井沢の分別状態やゴミに対する取り組みを知らないままだろう。別荘から出るゴミの量が住民の何倍にもなっている事実を当人たちに知らせたほうが良いと私は思う。都会と同じようにＢＢＱの食べかすや食べ残しを無造作に庭先にすてたり、ビニール袋にいれてゴミにだすことが野生動物の呼び水にもなっているのだから。

軽井沢町役場ＨＰ
http://www.town.karuizawa.nagano.jp/index.asp