匠の仕事進行中。
川西の本社は老舗の材木商らしい広大な敷地であり、皮をむかれた木材のかほりが立ち込めていて、なんとも和んでしまう。小学生のころに、よく遊びに行った近所の材木屋の同級生と遊んだ記憶が呼び覚まされるからか。
あの頃は、毎日のように作業場の中に落ちている色んな形の木っ端を拾ってきては、もらった釘をつかって車とか飛行機とか作ってた。思えばアレが自分のものづくりの原点にちがいない。
材木の加工は、伝統工法を熟知した大工の棟梁の手作業で一つ一つ丁寧に仕上げられている。
右の写真は栗駒産の1本ものの杉で造られた10m弱の通し梁。その下の木材も拙宅用に用意されているもので、改めてその材木の多さに驚く。
作業が行われている材木には、昔ながらに墨が引かれ、ノミによる手彫りの作業で刻まれる。木の色が微妙に違うのは、材木を使う場所によって木酢液につけられているもの等があるため。
右の写真が拙宅で使う材木の通し番号。なんだかクロスワードパズルみたいだ(笑)
某ダッシュ村の村役場建築でも見た伝統工法による木組みのための刻みが施された材木。イロハに漢数字も伝統どおり。
左の写真の滑らかな曲がりが付いた刻みに浮かび上がる年輪が美しい。
先般購入した古材たちも、長年の間に積もった土ぼこりや虫の巣などが綺麗に洗われて、棟梁の刻みが入るのを待っていた。
これらの材木が基礎の上に組まれるまで、あと半月足らず。上棟が待ち遠しい。
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コメント
ぶった切るなんて冗談だったんですけど、すみません(^^;;;
エゲレスさんの古民家も興味ありますね!
もちろん車も。(^^)
投稿: greenhill | 2007.05.23 17:33
長野という土地柄もあるんだとおもいますが、小諸・上田界隈には結構腕のいい棟梁が残ってます。伝統工法を学ぶ学校もあるそうです。
こちらのお宅も同じように伝統工法で作られてます。
http://sky.ap.teacup.com/applet/morino/msgcate4/archive
>真ん中でぶった切って、4tトラック2台で運ぶのでしょうか
いえ12mまでは国道を車両で運べるので、このままきらずに運ぶ予定です。国道から現場までの細い町道は3人がかりの人力での運搬でいくと現場監督は言ってました。
ちなみに、この工務店がうちの後にかかる追分への古民家移築の現場では12mの梁をきらずに運ぶらしいです。この家はイギリス人の発注で設計も施工もうちと同じところなのと、993オーナーのカーマニアらしいので近々ご挨拶に行くつもりです。
投稿: ta_tsu | 2007.05.23 17:04
今どき刻みができる所も少ないですし、貴重ですよね。
うちも当初の予定はそうだったのですが、工務店が変わったり
他にも何だかんだでフツーのプレカットになりました。(笑)
この杉の梁も圧巻ですね! 運ぶにも大変そうですけど。。
真ん中でぶった切って、4tトラック2台で運ぶのでしょうか?(^^;
投稿: greenhill | 2007.05.23 16:40