【我が家のクリエイティブノート】③建築家決定。
上田市郊外の別所温泉近くの農家の古民家をリノベーションした建物は、建築家のオフィスにありがちな、これ見よがしにデザイン部分や凄い材の柱や梁もなく、ショールーム的モダンテイストなんてのも何処にもないシンプルなもの。
2階建ての2階部分にオフィスが
あり、その奥にある小さな水回りで料理もし、1階の和室で寝泊りもしているという建築家の安藤氏の言葉どおり、生活感にあふれたオフィスなのに居心地の悪
さがない。
キッチン&アトリエと打ち合わせスペース兼リビングのパーテーションとして、さりげなく使われている格子戸や、板の間の一部に3畳ほどの畳のスペースが作 られていたり。
古いガラス窓を取り払って大きな羽目殺しの一枚ガラスで窓の外の風景を切り取ってみせてたりと、肩肘はらず気張らずに作られた心地よい空間がそこに
あった。
これでどうだ!参ったか!みたいな(笑)。しかし、自身が一番良くわかってるけれど、そんな力みが勇みは3年もすると陳腐化してしまう。自分たちは特別なものはいらない。普通に普段着で生活し床や柱に傷つけたり、汚れたりしたって味になるものがいい。それが道具としての理想。
だから安藤氏のオフィスは自分と妻にはぴったりの物件で、まさに住む人と一緒に歳を重ねる家だと感じた。
※ 写真提供 安藤建築設計工房
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