【カフェ・ドゥ・モロッコ】初秋の高原でカサブランカな気分を
先日かみさんが、友人たちと行ってきた話を聞いたり、友人のBLOGで紹介されてたりしたので、遊びに来た友人夫婦といってみた。
軽井沢はこじゃれたイタリアンだとかフレンチ、ヌーベル蕎麦屋などは数多いけれど、こういう民族系のレストランはなかなかないので、隣町とはいえクルマで20分しかかからないサンライン沿いにあると聞いたら行かずには入れない。
前日に電話をして営業時間と料理について確認、タジン料理の予約を入れた。これはその日の10時までに予約を入れないとランチで食べることはできないと聞いたからだ。
18号からサンライン入り口を曲がって1kmちょっとで、サンラインを右折して、1000m林道方面へ上ったところ。おなじ道沿いの奥にあるイタリアンレストラン『NORO』の看板を目印にするといい。
NOROへの道すがら手前に白い土壁のアジアンテイストの建物が見えたら、それが『カフェ ドゥ モ ロッコ』だ。この写真の右手側に、駐車場があって10台ぐらいは停められそうだ。
エントランスを登って玄関にあがると、そこで靴を脱いで店内に入る。玄関のガラス戸からして、すでにいい雰囲気。店内は吹き抜け風で天井が高く梁が見える。白い土壁に当てられた間接照明や、トップライトからの自然光が暗くなく明るすぎず程よい明るさを店内につくっていてくれている。
よく見ると天井近くの壁に三日月型に切り抜かれた明かり取りが造られていることに気がついた。これいいなー、こういう小さな遊びは楽しい。あわせて壁につけられたペンダントライトもかわいい。
テーブルの上の香辛料(塩、胡椒、ターメリック)入れも、北アフリカやをトルコを感じさせるデザインが愛らしく、オーナーの気配りが隅々までいきわたっている感じだ。
当日(2008年9月)の メニューはこんな感じ。大人4人で、がっつり食べる男性2名(笑)がいることから、このメニューのアラブサンドイッチ以外の「クスクスセット」「ファラフェルセット」「モロッコオムレツ」「タジンセット」を注文。
「ファラフェルセット」については、1人前3組(コロッケ、ピタパン)をだったので、追加料金をだして4組にしていただいた。
写真左上から「モロッコスープ」「タジン鍋料理(マトン)」「ファラフェル」、写真左下から「クスクス」「モロッコオムレツ」。
料理は、どれもちょうどいい塩加減でスパイスのバランスもいい。しっかりとバランスされた味だから、個人の好みでちょっと塩や胡椒やターメリックを加えても、味の本質が揺らぐことがない。過去に何回かモロッコ料理(北アフリカ料理)や西アジア料理どを食べたことがあったけれど、ここほど口当たりがいいのは初めて。シェフの丁寧な仕事ぶりが味ににじみ出てるといっていい。
どれも美味しかったけれど、一番印象に残っているのがクスクスとタジン鍋。クスクスは、いろんなところで口にしてきたが、今までで一番美味しい。クスクスの上に盛られた温野菜だけでなく、付け合わされたマトンのカレーも秀逸だった。
また、タジン鍋はマトンをニンジン、ジャガイモ、トマト、オリーブで煮込んだもの。マトンの臭みもほとんど消えて非常に食べやすい。自分はマトンが好きだからあの臭みはどちらかといえば好きな口だけれど、これはこれで美味しかった。
食後は、テラスに移動しデザートと珈琲を頂く。テラスは、見晴らしもよく白布が張られた軒からさすやわらかい日差しやソファの座り心地のよさとも、あいまってなんとも、リラックスできる空間。正直この日は、気温が低くて肌寒かったけれど、それでも暖かい珈琲を手にして30分以上話してすごしてしまった。
サービスで出していただいたデザートのカスタード入りシュークリーム風のお菓子は、シュー生地がフランスのバケットパンのような塩味がほんのりついており、なかのクリームの甘さを引き立てて美味しい。
ホットながらもグラスに注がれた珈琲は、トルコ珈琲とおなじタイプでしっかりと濃くて美味しい。
多めの砂糖と程よく暖められたミルクでカフェラテにしていただく。モロッコといえばカサブランカであり、フランス植民地の代表。その洗練されたテイストがうなづける。
結局この日は、1時半過ぎにお店に入ったあと3時過ぎ近くまで、ゆったりとした時間をすごした。
チェックアウトするときに、聞いたところに寄れば、ここのシェフは本場モロッコの調理学校で学び、そのあとロンドンのモロッコ料理店で修行し帰国されたとのこと。
このお店の美味しさは、そのキャリアとスキルの裏づけと、女性ならではなのきめ細かい心配りならではだろう。また、ひとつ、お気に入りのお店が見つかった。今度はディナーに行ってみたいと思う。
そして最後に一言。
このお店はのんびりゆったりという空気感を提供してくれるお店。心のゆとりのない人や時間に制限のある人には、お勧めしない。お料理も丁寧に手を尽くして作られていることもあり、相応に時間がかかる。それを楽しめることが大切だ。また、満席だと待つ場所もないので、おそくとも前日には電話で予約を入れて行かれることをお勧めしたい。土日のランチタイムは混んでいるので平日がお勧めです。
【CAFE DE MAROC(カフェ ドゥ モロッコ)】
住所:長野県北佐久郡御代田町塩野北山3247-13
電話:0267-32-2327
※Googleマップはこちら。
営業時間
・11:30~16:00(ランチ。LOについては問い合わせされたし)
・18:00~21:00(2名より完全予約制)
他の方のBLOGのエントリ
・e m o t i o n a l l y .「CAFE DE MAROC.」
・MONKWELL MANOR GUEST HOUSE-2nd season「軽井沢へ。モロッコ料理店の開業・仕事の受注」
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コメント
カシオペアさん>
なるほど!夕焼け時にアペリティフをテラスで頂き、日が落ちたら中で料理を頂くってのは、いいですねー。ぜひ、試してみます。
投稿: ta_tsu | 2007.09.28 17:07
ta_tsuさん、バルコニーで夕日を眺めて、カサブランカビールかミントジュースかコーヒーを飲み・・・。場所をかえて、お任せディナー。年寄りにはちょっとヴォリュームが・・・。でも、楽しめそう。
投稿: cassiopeam101 | 2007.09.28 14:37
shiro_takaさん>
TBとコメントありがとうございます。あの日も寒かったし友人は都内から来て薄着だったので、食事は店内で食べました。色々食べて体が温まったのでようやくテラスにでれた次第(笑)。でも、写真にチラッとうつってますが、ひとり冷たいジュースを飲んでた友人は、寒そうでした(笑)
テラスでカサブランカビール、なんとか10月中に寒さに負けずに頑張ってみたいとおもいます!
投稿: ta_tsu | 2007.09.26 12:39
こんにちは。コメントとTBありがとうございました。
私は最初からテラスで食事をしましたが、中と外と両方楽しむのがこのカフェの正しい?楽しみ方かも・・・と
ta_tsuさんの記事を読んで思いました。
この夏のうちに、夜、キャンドルの光いっぱいのテラスで、カサブランカビール!
---これがしたかった。もうテラスが寒い時期になっちゃいましたね。
投稿: shiro_taka | 2007.09.26 12:00
iijimaさん>
落ち着いたらぜひ、ご一緒しましょ。冬はお休みされるとのことなんで、来春あたり。香辛料は大丈夫。今回食べた料理で辛いものはありません。でも香草とかスパイスがほんのり隠し味的に効いてます。
pookeyくん>
お疲れ様でした。交通情報で見てかなりの渋滞だったので、心配してましたが、無事の帰宅で何よりです。次回は松茸ですが、ついでにタジンも食べてかえるのもありかと(笑)
投稿: ta_tsu | 2007.09.25 07:48
週末は美味しくて素敵なお店をエスコートしていただきありがとうございました。(しかも3店も^^;)
帰りは根性炸裂?の大渋滞でしたが(汗)おかげさまで今回も大満足な軽井沢の旅になりました。
ちなみに、マトン入りのタジンはもう食べたくなってます(笑)。
投稿: pookey | 2007.09.25 04:47
たーべーたーいー。
香辛料はさほど強くなさそうな印象を受けましたが、
某中華料理店ほど辛かったりはなさそうですか?
(翌日お尻が痛いレベル)
いーきーたーいー。
わがまま言ってみました。
投稿: iijima | 2007.09.25 03:28