新潟へ日帰り小旅行に行く。
新居に引っ越してから、片付けやら買出しやらでヲタクな休日をすごしていたので、気分転換もあり、新潟までドライブに出た。我が家で新潟といえば「能生」で蟹なのだけれど、今回はプラス直江津の駅弁を目指す。
とりあえず拙宅を10時に出発。いつもどおり小諸ICから上信越道にのり、そのまま北上。長野を越えて飯山ICを過ぎると、道の両側の雪が一気に深くなる。
お昼に能生に到着。1月~2月は、名物の紅ズワイ蟹が禁猟のため普通のズワイ蟹をゆでて売っている。これで1パイ2500円。
ずっしりとして食べ応えがあり、このイッパイをかみさんと二人で食べた。このほかに冷凍された紅ズワイ蟹をお土産に購入して、直江津に向かって小雪の舞う国道8号を北上する。
途中、下調べした「廻船富寿司上越みなと店」にたちより、うまい寿司を格安で食べる。ここは新潟の老舗すし屋の富寿司が出している回転寿司なので、100円系とはちがう本格的な寿司が食べられる。食べるのに夢中になって写真は無し(笑)
直江津駅には、2時半前に到着。南口にクルマを停めて長い陸橋を渡って駅へむかう。
陸橋は、まるで船や飛行機に乗るときのエントランスのようで、中から見た感じは、まさにフェリー乗り場のようだ。
窓からは、遠く妙高山が見える。
長岡・金沢方面の北陸本線と、長野方面の信越本線が交錯するターミナル駅だけあって線路は多くて構内は広い。
改札口で若い駅員さんに駅弁を買いに来たと伝えて、駅構内に。
もちろん入場券なんて無粋なものはなし。
まず改札口横の立ち売りでまず一つ目のお弁当をゲット。
二つ目はホーム中しかないということなので移動。
今ではすっかり珍しくなった駅弁の立ち売り。列車の社内から窓を開けて駅弁を買った昭和な時代が懐かしい。窓の開かない新幹線時代になりすっかり衰退してしまったけれど、なんとも風情のある風景だ。
駅弁をゲットしたら、今度は笹餅を入手すべく、商店街のある北口へ。
駅の上に鉛色の雲が広がる。日本海の冬らしい重い空だ。
駅前商店街は、雪国らしい雁木が連なっている。
この看板の煙具合がうまそうな雰囲気。
しかもこの店には、こんな新潟らしい看板がかかっていた。
「越後・酒道楽倶楽部」いつか参加してみたい。
店名の字体に昭和のかほりが漂う。
目的のお店「くさのや」。お店の扉を開けると、小豆を煮て餡子をつくるときの甘いかほりと蓬餅の青いかほりが漂っていた。目的の笹餅と駅弁をクルマにつんだ後は、上越ICから高速に乗り家路を目指す。さしたる混雑にもあうことなく5時前に帰宅。
その日の夕飯は、かくのごとき(笑)。
冷凍された紅ずわいだったが、軽くスチームレンジで解凍。昼たべた生ゆでのズワイとは違う紅ズワイならではの味の濃さが美味。腹子の入った甲羅は、ホイルでくるんで薪ストーブの上に載せてあたためたら、蟹味噌と原子が渾然いったいとなっておいしかった。
遠赤の威力はすばらしい。
これは「日本海浜やきめし弁当」サザエやえび、蛍烏賊などがのっているだけでなく、下のご飯が海鮮スープの炊き込みご飯だからまったく隙のないうまさ。これで950円は安い。
こちらは、鱈弁当。塩鱈の煮付けや鱈子、焼き鱈など鱈づくし。値段は1020円。
これまたおいしかった。
往復400km弱の旅だったけれど、道がすいていることもあってせわしなさはなく、日帰り旅行としては十分に楽しめた。
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