新たな足跡発見。
土曜日の朝、書斎の窓から下を眺めると、みなれない足跡が雪の上についているのが見えた。今まで来たと思われるキツネやタヌキとは違う歩幅と痕跡が転々と続いていた。
以前、キツネの足跡を見つけたときに見たサイトにも出ていた特長ある足跡。
この3つの穴は野うさぎの前足と後ろ足でできたもの。足跡は我が家の横を流れる用水路からあがってきて、そのまま上流方面へ続いていた。この用水路は、ちょうど拙宅のあたりでコンクリート壁がなくなり、緩やかな土手になっているため動物たちの格好の水場になってる。用水路沿いの木立も山に続くグリーンベルトになっているのだろう。だから、この用水にかかる倒木も、あえて撤去しないでいる。倒木が動物たちの橋になっているからだ。用水路の土手の南側斜面は自分の土地だから、この場所の木は絶対に切らない。もちろん枝払いなどの剪定は積極的に行うけれど。
先日の台風以来、過敏になってやたらと高い木を切りたがる人が多くなっているけれど、切った後はちゃんと植樹してほしいと思う。植物生態学者の宮脇昭氏の著作を読めばわかるけれど、木を切ったあとを芝生なんかにしてはだめなのだ。芝生は森林のもつ役割(防音、集塵、空気浄化、水質保全等々)はおろか、炭酸ガスの吸収固定機能も30分の1、100分の1もはたさず荒野と同じ状態なのだ。その根拠は、葉の表面積の差。木の枝に茂る葉が芝生より表面積が多くなることは自明のこと。
また、うちの土地の木を切るときに、森林組合で長いこと木こりをされてる年配の方と話したけれど、闇雲に木を切ると、風抜けが変わって残された木が倒れやすくなってしまうとのこと。林の中で、台風や強風で倒れた木というのは、ちゃんと自然が選んで倒している木であり、倒れなかった木は残るべくして残った木だから。
それを有無を言わさず切ってしまい林を全部なくしてしまうと、風の通り道が変わって、いきなりだいぶ離れた場所の林の木がいきなり倒れたりするそうだ。森の中に土地を買って住むことを選んだのなら、その森と共生するべきであると思う。それがいやなら森のない平地に引っ越せばいい。人は引っ越せるけれど森は引っ越せないから。
ここ数日の強風で、うちの敷地内にはたくさんの折れ枝が落ちているが、これは貴重な自然からの贈り物。この落ちた枝を拾って火をおこし、暖をとれるのは本当にありがたいと思うし、こうして風が枝を剪定していくのだから。
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