2年目の撮影。
拙宅の設計をお願いした建築家の安藤氏の依頼があり、建築後1年半あまりたった拙宅を建築家紹介本に掲載することになった。で、せっかく撮影するのなら、自分の仕事の経験を生かしてディレクションして、ベストの撮影をしたいと欲が出て、安藤氏に無理をお願いして、日頃一緒に仕事をしている15年あまりの付き合いになる旧知のカメラマンを急遽、都内から召還(笑)
彼とは、某舞浜のホテル群の撮影やスイーツ撮影、今はすっかり有名になった戸田恵梨香がデビュー間もない頃に作ったフォトストーリー、著名人のインタビュー取材など多種多様な仕事を一緒にこなしてきた頼れる相棒。しかし、あまたの広告写真を一緒に撮ってきたけど、まさか自宅を広告写真としてとることになるとは、15年まえには夢だに思わなかったよね、って彼が言ったとおりだ。
彼が来たことで、すっかり仕事モードになって自分の家だということはすっかり忘れ、クライアントたる安藤氏と事前に打ち合わせたとおりの手順で、いつもどおりの雰囲気で撮影をすすめていく。
まずは午前中の日差しがいい時に外観。
ファーストショットをとった後、カーポートの2号機がハウジングメーカーのカタログに多用される輸入車のイメージ丸出しなのと、赤が煩く感じてクルマを変えることに(笑)。車庫の1号、3号も見た上で、カメラマンと相談し5号機のブルーがちょうどいいんじゃないかと結論。
※ちなみに、このBLOGエントリの写真はすべてカメラマン撮影ではなくアングルチェック用に同時撮影した小職のものなのであしからず;;;
このアングルは、カメラマンのアイディア。一つの線としてつながって見える屋根のラインとパースのかかり具合で平面的に見えるのが面白い。でも、建築家的には建物のボリューム感が解りにくいからNG(笑)
撮影スタートから1時間ほどで予定通り室内の撮影へ。
撮影が決まってから日夜片付けに励んだかみさんの努力もあって、まるでロケハウスのような佇まい(笑)。カメラ写りをメインにテーブルや椅子などを、こまめに移動させてカットを重ねる。風呂場や和室も撮影して昼過ぎには1階メインの撮影を完了しランチ休憩に。
浅間山を一望できるテラスのあるレストランで、午前中のシュートをMacで確認しつつ、午後のカットの打ち合わせ。
もちろん、この店の自慢の新鮮野菜をたっぷり使ったパスタとサラダでエネルギーを補給。午後は2階メインの撮影。
撮影は予定より1時間押しの4時に終了。安藤氏は次の打ち合わせに急いで向かい、カメラマンは、せっかくだからとトンボの湯へ。そして、ようやく自分は仕事モードから解放されて、和室でうたたね→爆睡モードに(笑)。この爆睡が翌日の風邪発熱につながってしまうのだけど・・・
ひと月前から片付けて、家の状態をロケハウスクオリティまでアップしてくれたかみさんに深く感謝、ありがとう、ごくろうさま。また、遠く東京から格安のギャラで駆けつけてくれたカメラマンの三橋さん、ありがとうございました。この写真が乗る「信州の建築家と造る家Vol6」は、11月発売予定で、家づくりについての駄文とあわせて掲載してますので、興味のある方は立ち読みしてください(笑)
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コメント
moutonさん>
細かく見ると、柱の傷や床の傷とか木の割れや反りが一杯あるのですけど、それがまた味だなって気分になります。人が老いるのと一緒ですよね。
投稿: ta_tsu | 2009.07.09 13:49
Dai@さん>
こちらこそ、ご無沙汰してます。Dai@さんのほうがはるかに本職ですよね!。カメラマンは、前から遊びに来たいっていってたので、喜んできてくれましたけど、すっかり仕事モードだったので、また別の機会に遊びにきてもらうように言いました。Dai@さんもぜひおいでください。
今回の撮影では、自分の家にもかかわらず、いざ撮影しはじめるとすっかり他人モードにはいって、それはそれで客観的に見れて楽しかったです(笑)。しかし、シンプルモダンな家に比べると、造作が多くてうるさいのでどこを切り取るのか、何を見せるのかってのは苦労しました。
>やはり5号機でお願い
自分で言うのもなんですが、赤いA4ってベタすぎますよね(笑)なので、カブリオレらしい後ろ姿ってのもいいかもって思ったんですけど、写真に撮るとソフトトップの質感が美味く出なくて断念しました。
古いつくりの家だから、レトロな5号機がはまりますね。
投稿: ta_tsu | 2009.07.09 13:47
なんど見ても素晴らしい雰囲気を醸し出しています。永く住むことによって更に味わい深く変化していくのは、作り手、住み手双方にとって幸せですね。
投稿: mouton | 2009.07.09 11:05
ご無沙汰しています~
あらためて拝見して、本当に素敵な家ですね!
いつか訪問させてください~
私も雑誌仕事で年間30棟ほど、住宅の撮影ディレクションをしているのですが、
やはりテンションの上がる家と、上がらない家があります(笑)
もちろん、ta_tsuさんのお宅はテンションが上がります(^^)v
きっとカメラマンさんも撮るのが楽しかったでしょうね~♪
追伸:
私がディレクションする場合も、やはり5号機でお願いすると思います。カッコいいです(^^)v
投稿: Dai@ | 2009.07.09 10:57