好々爺逝く。
はじめてお会いしたのは、私たち夫婦がこの町に移り住んだ翌年2005年の一月だったと思う。このカマクラを見に来られたのが出会いだった。
その後も、こんなお茶会とかに顔を出していただけたりして年齢の差を越えて、お付き合いさせていただいた。お酒を呑んだときに、遠慮なく、はしゃぐ屈託の無さ、天文学を極めた科学者としての矍鑠とした合理主義思考がとても魅力的だったから、自分が老年になったときの目標たる方だった。
今の住居の建築中には、その経緯をしばしば見学しに来られて撮影されてたこともあり、現場の棟梁や監督は、ずっと僕の父だと誤解してたほどだった(笑) 家が建ったあとも、ことあれば立ち寄っていただいたのに、うちが留守にしていて、せっかくよっていただいたのに、会えないままのすれ違いが多かったのが本当に申し訳なかった。
最期にお会いしたのは、ついこの間のような気がしていたけれど、日記を見返すとなんと一昨年の初夏だった。上の写真の電動サイクルに股がって、畑でとれた野菜をもって立ち寄っていただいた時だった。暑い日だったからガレージの前の風抜けのよいターフの下で冷えたお茶を飲みながら、いろんな話に花を咲かせた楽しい時間だった。
その後、2010年は会う機会に恵まれず、気付けば年を越してしまった。震災直後から氏のBLOGの更新が止まっていたのが気がかりだったのだけれど、まさか訃報を聞く事になるとは夢にも思っていなかった;;;
もう、あの屈託のない笑顔や矍鑠とした語り口を、耳にできないのかと思うと本当に悲しい。なんで無理してでも、去年会ってただける時間をつくらなかったのかと後悔しきり。
今頃は大好きだった星に囲まれた天上に上られているに違い無いだろうから、そのことを胸に、心から氏のご冥福をお祈りしたい(合掌)
さようなら、カシオペアさん。
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