ペット

2015.03.29

ありがとう。

出会いは、1995年の秋だった。

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いつも通勤で歩いている、大岡川沿いの遊歩道の植え込みにちょこんと座っていた。
人が近づいても逃げずに、な~って鳴いては、擦り寄ってきた。
その素振りからして、飼われていたネコに間違いないと思った。
すでに大人のネコで、どう若く見ても3〜4歳にみえたし、都会の野良猫に
ありがちな人に怯えたギスギスした様子もなかったから。
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当時は、2DKのアパート暮らしだったから、拾って帰りたいとおもっても、
なかなか踏ん切りがつかず、かみさんとネコ餌をもっていっては、あげていた。
でも、つめたい秋雨の降る晩、駅からの帰り道でずぶ濡れになっている姿をみて、
たまらなくなった。たぶん 濡れない場所は他の野良猫に取られていて、露天の
ぬれる場所しか彼にはなかったのだ。
とりあえず、一晩だけでもとおもって、さくっと抱えて家までの100mを走った。
結局、そのままずっと彼は、我が家にいついた。

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都合3回の引っ越しにも、多少の不平はいいつつも、逃げずに共に暮らした。
軽井沢に来てからは、自由に外を出歩き、いろんなお土産を持ってきた。
彼自身すごく生き生きとして縄張りを見まわっていた。

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ふと、きづけば、20年たっていた。

まちがいなく、自分の人生で一番長く付き合った朋輩だった。
辛い時、うれしい時、いつも一緒にいてくれた。
去年ぐらいから、目も鼻も、耳も遠くなってきてたけど、それでも、日々元気に
水をくれー、餌をくれーと相手をしてくれた。
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亡くなる朝も、早起きして仕事に行かなくてはいけない僕に合わせたかのように、
僕がおきてから、ひと鳴きして息を引き取った。
最後まで、気の効くいいやつだった。

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初七日を過ぎて、ようやく落ち着いて過去の写真を見直せるようになったものの
やはり、こうして文字を並べていると涙がとまらない。

長い間、ありがとう。

来世でもまた友達になろう。

ちょっとの間、さようなら。

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2013.05.16

春から初夏、そして夏へ向かう。

GW前はあんなに肌寒く、そして雪まで降ったからか、GW開けてからの季節の進み具合は遅れた分を取り戻すように一気呵成に進む。

そして軽井沢の桜は、GWあけの週末がピークだった。

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拙宅の桜もほぼ咲き終わり、アンカーは日当たりの悪いバックヤードの桜。それもGW後は葉が茂り、最後の花に初夏を感じさせる朝露が滴っていた。

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水仙も最後のひと咲きになり、庭の主役は山吹に。

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濃い山吹色は、遠目にも鮮やかで薄暗い夕方になっても、その鮮やかさは失われないので、一気に庭の雰囲気を支配していく。

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2012.05.21

2012年、春の記憶。

今年の冬は長くて、桜を始めとした春の花は軒並み1週間前後遅れた。始まりが遅れたからといって、先送りしてくれないのが自然の成行きで、ふと気づけば、いつもどおり、すでに初夏が始まっていたけれど、まずは春の記憶から(笑) 

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桜が咲ききって春になったと実感したのは、

ゴールデンウィークも後半になってからだった。

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2011.11.22

chat noir。

追分宿を歩いていたら、こちらを見つめる視線に気づき、そちらを見ると真っ黒でつやつやした奴がじっと見てた。

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よそ者のこちらから声をかけてみる。大概は、ふんっ、ときびすを返して去っていくはずなのに、こいつは違った。
ゆっくりと回りを見回したあと、スタスタとやってきた。

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2011.11.21

猫はともだちの始まり。

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20代半ばまで猫は嫌いだった。なぜ嫌いかと言えば、自分のバイクの上に勝手に乗っかってシートのビニールレザーに爪をたてて破ったりする野良猫がたくさんいたからだった。だからバイクの上に乗ってる野良猫を見つけたらと、つまんではポイポイと薮や河原に投げすててた(笑)

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でもある日、数日間の仕事の旅のあと、家に戻ってきたとき、開けっ放しだった窓から潜り込んだ猫が部屋の中でちょこんと座っていたのを見て、なんだかちょっと感じ方が変わった。そして、そのことを当時つきあっていた女性に話すと、あなたは自分が猫科だってこと気づいてないでしょ?って言われて驚いた。

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彼女は自宅で猫を何匹も飼っていたからそれは説得力のある言葉だったし、だから、私、この家で、もう一匹大きくて獰猛な野良猫を飼ってるつもりなのよ、と笑った。彼女とは、ふとしたすれ違いから別の道を歩くことになってしまったけれど、別れ際にも、ちゃんと新しい飼い主を見つけるのよ、って言われたっけ(笑)

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2011.05.19

我が家に春爛漫きたる。

うんと待たされた甲斐あって、軽井沢の春はとびきりに爛漫。

平地なら順々に咲いていく花が一気に咲いてくれる。

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2011.03.23

noktonにハマる、その①

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自分は写真を撮るのが好きで趣味の一つだから、Blogの更新はてんで苦にならない。むしろBlogで使うよりも撮っている写真のほうがはるかに多く、大概はHDDの肥やしになってる(笑)。この愛猫の後ろ頭の写真のように;;;

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そして最近手に入れた、↑このコシナ製、Noktonマイクロフォーサーズ用f0.95 25mmのレンズを手に入れてからは、そのレンズの魅力にはまってしまって、憑かれたように撮りまくってしまっている。しかもBlogのエントリとしては成立しないような写真ばかり(笑)
なので、今回は、そのはまり具合をネタとしてアップしたい。

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この二枚の写真の微妙な違いがこのレンズの凄さ。大口径レンズでf0.95の明るいレンズならではの解像度の高さが、このレンズの魅力。単に背景のぼけ具合がいいだけでなく、上のf2.0と下のf.095で、画像のシャープネスまでちゃんと変わっているのが解ると思う。

全解放にして撮ったときのやわらかさと、絞り込んだときのエッジの立ち具合が明確。口径の小さな従来のマイクロフォーサーズ用レンズでは、この差はこの画角ではっきりするものは少なかったと思う。これにすっかりやられてしまった。
冒頭の愛猫の後姿も、このレンズならではの柔らかさと解像度があるおかげで、アレコレ悩まずパシャっと撮っただけなのに、すごく自然で散らかった部屋をぼやーっと見てる猫のようすが切り取れたとおもう(笑)

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2009.06.29

Cat vs Flog? or Window?

雨の晩、窓の外に何かを見つけた?

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続きは動画でお楽しみください。

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2009.04.10

癒し猫をめで、天虎の付け麺を食べる。

仕事場のすぐ近所のお蕎麦やさんの駐車場にいつもいる猫。

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ランチのついでに、つい声をかけてしまう。気持ちよく寝てたのに起こしてすまん。

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商店街の満開の八重桜の下を毛虫に気をつけながら歩く(笑)。

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2008.08.13

カブトムシ、クワガタ。

カブトムシ、クワガタ。
当たり前なことだけど地元軽井沢の森や林でちょくちょく見掛けるし、夜の明かりや網戸ごしにダイニングからこぼれるフルーツかほりに釣られて我が家のウッドデッキや網戸にやってきたりもする。

以前ならば、そんな甲虫たちを見つけたら躊躇なく捕まえ籠にいれて近隣の子供にあげてしまっていただろうが、今年はちょっと気分が違う。

捕らえて虜にするのが忍びなく感じてしまうのだ。

彼らが土中で夏を待つ月日に比べ外を飛び回れる時間はかなり短いし、彼らには次の夏は無い。そう思うと50回近く夏を重ねている自分ごときが彼らの短い夏の時間を奪うのはいかがなものかと感じてしまう。

この気持ちはよる年波のためなのか、この土地にくらして5年目をまわり虫の気持ちがわかるようになったのかわからないけれど、それがフライフィッシングを始めてから釣り上げたイワナやアマゴをすぐに川に帰す気持ちと近いのは間違いない。夕べも室内に迷い込んだクワガタのオスと、網戸に足の爪がからんでジタバタしていたかなり大きなカブトムシのメスを逃がした。

ここ数日朝晩の冷え込みは強まってきており、今週末を過ぎれば軽井沢の短い夏は店じまいをはじめ、季節はまっしぐらに秋に向かいはじめるだろう。

甲虫たちの短い日々も終わりが近い。

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