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2005年7月 6日 (水曜日)

【カスタマイズ】996のオーディオ&ナビ周りの変更

0-21拙宅の996C4Sは、全オーナーの趣味で、本来着いているBOSEをすべて取っ払ったうえで、非常に凝ったオーディオシステムが搭載されている。前オーナーのコンセプトは、音像の定位を明確にするということだった。しかしながら、音楽ソースの作り手出身の私にとっては、カーオーディオは音像の定位は求めるような場ではなく、環境音楽としてBGMを快適に聞くこと。これは、コンセプト的には真逆で、音像の定位よりも、どの位置で聞いても一定のレンジで音楽が聞こえるということだった。

車みたいな天井と床面が近く、ガラス面が多い狭い空間では、音の回り込みと反射はかなり多い。通常のリビングやリスニングルームを考えてみれば、2m四方の立方体の中に入って聞いていると考えてみたら、この中で音像の定位を求めるのが、かなり難しいことが想像できるのではないだろうか。音の定位は、音量と音の位相で生じるのだけれど、これらは、車の環境ではコントロールすることは非常に難しい。なので私は、音像や音の定位は棄てて、空間の音処理を考えるのが最適だと思っている。気持ちのいいカフェで流れる音楽のような車室ができればいい。

そもそも通常の楽曲のレコーディングの最後のプロセスとしてミックスダウンするときには、スピーカーのセンターでユーザーが聞くとは決めてない。むしろ、オフセットして聞いても、ちゃんと聞こえるような定位とバランスを取ることに結構な時間をかける。

スタジオのモニタースピーカーは、通常何種類かあって、大抵は音の細かな歪やリバーブの係り具合を確認するための大音量で聞くラージモニターと、ユーザー環境に近い聞き方をするスモールモニターを切り替えながら、ダウンを進めていく。また、ダウンの最中にはステレオだけではなく、モノラルにして左右の定位を殺した状況での、楽器や歌のの音量バランスと前後定位を確認する。そして最後は、スモールモニターよりさらに小さなラジカセとかで、近接再生のバランスを確認し微調整してダウンは完了する。さらに、この後プレス原盤を作る前にマスタリングという工程をとおって、CDに収める各楽曲の音質バランスや音量の絶対値を整えてCDとしてプレスされることになる。

このプロセスを踏まえて、私は作り手の立場として、CDに入っている音を自然に聞ける環境が好みであり、車においても限られたスペースと割り切ったBGM環境にしたいといつも思っている。そのために以下の小変更を行うことにした。1)と3)、4)の作業は、前オーナーがこの車のオーディオの施工をお願いした「サウンドガレージ相模原」におねがいし、2)については自分で行った。

0-61)アンプ冷却用の電動ファンの撤去

JL Audioの300/2という150Wx2chのハイパワーのアンプを2台駆動していたために、前オーナーは、PC用のブロワファンを2基アンプのある場所につけていたのだけれど、これが、結構耳障りな高い音を出していた。走っているときはマスキング効果で気が付かないものの、信号などで止まると結構気になっていた。熱的には、とっても大丈夫ではないかという、ショップの助言もふまえファンの電源を抜いて停止させ、様子を見ることにした。このファンを止めたことで、それまで聞こえづらかったピアノの高い音や、シンバル、ハイハットなどが聞こえるようになった。

0-70-82)前後スピーカーの役割変更

フロントスピーカーの定位を優先していたので、リアスピーカーはあくまでサブウーファとして低音のみをモノラルで出力していた。モノラル出力というのが曲者で、フロントスピーカーから出るベースの定位と音量に干渉していてサブウーファーの出力の割には、音が立たない欠点があった。今回は、リアのスピーカーを通常のフルレンジとしてDSPから出力することにした。当然、アンプ側に入っていたLPFはカット。フロントスピーカーについては、アンプ側で設定されていたHPFをカットした。

ipod013)iPodインターフェイスの取り付け

カロのiPodアダプタ「CD-IB10」を取り付けてAUXに接続していたipodを直接接続できるようにした。このアダプタをつけることで、オーディオコントローラーのリモコンから、必要なことはできるので、iPodは、センターコンソールボックスに後述のナビ用携帯と一緒に格納した。実際にiPodを接続すると、AVセンターのディスプレイにはこんな感じで表示される。アダプタ経由で聞いたiPodの音質は今までのアナログのAUX経由との違いが明確だった。S/Nが良いから音抜けも良い。


artist01ただし操作性については、搭載しているDSPユニット「DEQ-P9」の制限もあって少々使いづらい。まず、日本語が表示されないので、日本語のアーティスト名、アルバムタイトルは読めない。せっかくリモコンで、「プレイリスト」「アーティスト」「アルバム」「ジャンル」というiPod本来のカテゴリで演奏させることができるのに。また、リピートやランダムなどは、ファンクションで設定できる。


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center014)ナビにau用携帯ケーブルを接続

これによって携帯経由でネット接続が可能になった。搭載されているナビではWIN携帯は非対応なので、PENKへの機種交換であまっていたtalbyに番号をいれなおしてつないだ。これでも、144kbpsでのネットへの接続は可能でありTTRで使っているカロのエアナビの通信ユニットと同等の速度だ。また、ナビ経由でハンズフリーホンとして使えるのも便利。でも欠点もある。どういうことか、このケーブルでは携帯に給電されないのだ。つまり、充電は別途車に充電器を積んでおかないといけない。なんだかなー。

この作業を終えた後で、iPodやCD、DVDを使ってEQや前後スピーカーのバランス、フィルタ設定などを行った。まずは停車して調整。次は走らせながら調整をし、現状コンセプトどおりの心地よいBGM空間というのは、ウマく達成できたと思う。

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投稿: 最強の車ブログ | 2005年7月 6日 (水曜日) 11:11

ファンは、夏場たしかに心配ではあるので、なんらかのスイッチをつけようかなって思ってます。サウンドガレージの遠藤さんの意見では、よほどの音量で出してなければ、大丈夫じゃないかと。しばらくは様子を見て。たびたび暴走するようなら、温度センサーつきで回転数を切り替えるファンにしようと思ってます。

投稿: ta_tsu | 2005年7月 6日 (水曜日) 09:02

 リアのPC用冷却ファンは高温になるせいか2ヶ月くらいで高音の擦過音が出るようになり、もう3回取り替えてたんですよ。交換直後は静かになるんですが。最後に使ったのは流体軸受けの低速ファンだったのですが、ブレード自体が変形していたようですね。すんません。万一夏場にオーバーヒートする場合は、アンプの電源にリレーをかまして、手元にリセットSWを付けて置くと便利かも。

投稿: ICHIO | 2005年7月 6日 (水曜日) 08:53

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