なぜ私は、このディーラーと付き合っているのか【その1】
親しい人は、みんな知っているけれど、私の2台のAudi車は、埼玉県越谷市のディーラーに点検整備や修理をお願いしている。この2台は、いずれもAAAで購入したものだが、TTRQもARQは別の巷の中古車屋で見つけたものを、ディーラーに引っ張ってもらって、AAAとして再販してもらった。いずれの車を買った時点で、私は横浜に住んでいたにもかかわらず。
なんで、そんなところでわざわざ付き合っているんですか?って聞かれることはよくあるし、その都度説明もしてきたんだけれど、結構いろんな人に話してるし、いい加減BLOGで書いちゃってもいいかなと。
そもそも、このディーラーとの縁は、2001年の8月末にさかのぼる。4月末に見たTTを買う夢をお告げと信じ、横浜のディーラーで実車に試乗して夢は確信に変わって、かみさんを必至に説得。難関だった資金繰りもなんとかクリア。さて買うぞーってモチベーション最高になったのが8月だったのだが、すでにモデルイヤーの末期。2000年モデルの在庫は皆無で、本来なら10月に出るだろう2001年モデルは、ESP追加などの改良などもあって遅れていて、8月に注文しても半年以上先の納車と聞かされてorz・・・
なにせ、そのとき乗っていたプリメーラの車検が11月で切れるわけで、車なしの生活が半年ちかくなんてのは、ありえない。ポジティブな私は(笑)、とりあえず、つなぎの車を買うなんてことは考えず、中古車を探すことにした。しかし、実際中古車を探すといったって、発売1年目で日本にはいってる台数なんて何百台って車。そうそう中古なんて流れてるわけが無く、毎日カーセンサーのWEBを検索し、毎週Gooを買うものの、自分が欲しいブルーのTTクーペクワトロなんぞまったくなかった。あっという間に10月になって、半ばあきらめ入ってきて、ネガティブにつなぎの車を買う方向に気持ちが傾きかけたときに、カーセンサーのサイトについに出てきた!憧れの青TT。
なんと音羽蒲郡の中古店だった。00モデルで車検はほぼ2年のこり。走行距離1万5千キロ。とにかく電話をかけて見積もりをお願いする。FAXで送られてきた金額は、諸費用コミコミで420万。サイトに出ていた金額から20万安くなっていた。これを逃したら後がないという気持ちもあり、次の週末に見に行く約束をした。その翌日、今度は埼玉に住んでいる後輩から電話がかかってきた。「先輩、AudiTTの青い奴さがしてましたよね?うちの近所のディーラーの店頭に中古車で並んでましたよ。」なんと、いきなりダブルリーチ(笑)
早速、そのディーラーの名前を聞き、電話をした。物静かな担当者がでて、すでに商談中とのこと。ただ、まだ未確定な部分が多いのでNGになるかもしれませんから念のため連絡先をおしえていただけますか?と。もちろん、自身の携帯の番号を教えるとともに価格と距離を聞いたら、429万で走行距離1万キロだった。音羽蒲郡より距離が少ないが、値段はやや高い。ただ、音羽蒲郡までとりに向かう交通費とディーラーの保証継承費用を考えると、大きな差ではない。であれば、距離が少ないほうがいいし、ディーラーのアプルーブド(当時はそういう名前さえなかった)の方が信頼できるから、できればこれが欲しいと思った。翌日、ディーラーより電話があり、商談は不成立になったとのこと。となれば、一刻でも早く見たいのが心情。次の日、有休をとってディーラーに向かった。
まだオープンして間もないこともあり、ディーラーはとてもきれいで、かつ横浜のディーラーが割りと手狭だったりしたのにくらべると広かった。電話で約束した営業担当者は、予想通り自分より年上の落ち着いた男性で非常好感が持てた。早速見た実車はとてもきれいだった。子傷もなくシートもきれい。かみさんが気にしてた喫煙の痕跡も無い。灰皿がまっさらだったから禁煙だったのがわかる。しかも、中古車でもそのときキャンペーンしていた1.5%の低金利クレジットが使えるという。これで、もう気持ちはほぼ固まってしまい持参した頭金を手付けでおきたい気分になって、手付けをうちたいと担当者に持ちかけた。
しかし「いえ、まだ結構です。クレジットで買われるということですし、クレジットの審査が通った時点で契約金として内金をいれていただければかまいません」と。今回一番の難関が、クレジットの審査だ。当時の私は転職したばかりで、まだ勤続1年未満。しかも、3年前までいた会社は倒産しているし、さらにその5年前には、友人とはじめた会社をつぶしていたからだ。このときに、前の商談がNGになった理由は容易に想像できた。間違いなくクレジットが降りなかったのだろう。わずか4年前の話なんだけれど、当時はバブルがはじけた後遺症もあって、やたらとクレジットの審査が厳しかったからだ。かくしてクレジットの仮申込書を書いて、審査がクリアできるかお願いすることにした。
ディーラーから家にもどって、音羽蒲郡の中古屋に電話を入れた。聞き忘れていた禁煙車だったかを確認するためだ。ディーラーの低金利クレジットが降りなくても、音羽蒲郡の田舎なら大丈夫かもしれないし、抑えておきたかったからだ。しかし、答えは「前オーナーは喫煙してたと思います」だった。中古屋は「芳香剤や消臭剤である程度きえますから」ってフォローしていたけれど、タバコの臭い以上に芳香剤が嫌いな私にとっては、結構苦渋の選択になってしまった。
あとはディーラーのクレジットの審査が通ることを祈るばかりだった。クレジットの審査結果はなかなか届かず、2日後にようやく届いた。「OKです!!」。後で分かったことだけれど、最初に審査をかけたクレジット会社はNGで、その次もNG。3社目でようやくOKがでたとのことだった。担当者が根気強く、何社も掛け合ってくれたのは嬉しかった。こうして、越谷のディーラーと私の付き合いは始まった。
当初は、買うだけ買ったら後は、横浜の近所のディーラーで対応してもらえればいいやって正直思っていたし、買ってすぐメーターが故障したとき越谷に連絡する前に、近所のディーラーに見せに行った。
しかし、ここでの対応のまずさが以後、以後越谷の信頼を強くする原因になったのだった。
そのディーラーの対応は、ひどいものだった。駅から歩いて15分近くあるところなのに、送ってもくれないし、迎えにも着てくれない。タクシー呼びましょうかって言いやがる。しかも、こういう故障はめずらしいですねー。なんかやりましたか?って(怒)おいおい、おまえの店で買ってない客だからって、そんな言い方ねーだろ。
そもそも、この店は自宅に一番近い場所にあったから、最初にTTを買いたいと思ったときにカタログをもらいに来たのだけれど、そのときもひどい扱いだった。だから車買ったら、そいつで乗り付けてやると思ったわけだけど、結局対応は一緒だった(笑)。結局その故障については、そのディーラーで直してもらったのだけれど、2度と行かないと心にちかった。
そして購入後3ヶ月で、私のTTは料金所渋滞で止まっているところにトラックに追突されて、結構な大傷を追うことになった。わき見か居眠りしていただろうそのトラックは、斜め後ろから私の車の右リアフェンダーにあたり、そのまま右ドア、右フロントフェンダーにまでガリガリとこすりぬけた。幸いあたった速度が低かったこともあり、助手席のかみさんに怪我もなかったが車は見るも無残で、泣きたい気分をとおりして、その運転手をその場で、シバキ倒したい気分になった。その気配を察した、かみさんが必至にとめたから事なきを得たけど、かみさんがいなかったらヤバかった(笑)
事故の第一報はすぐに越谷に連絡し、修理の手配と車の引取りの手配をお願いしたのは言うまでも無かった。
(つづく・・・)
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コメント
kurokomachiさん>
あそこで買ったお客さんには、対応が良いんです。他店で買って修理とかに持ち込むとエライ対応が悪い。本来営業的には、他店で買ったお客が修理に持ち込んでくるのって顧客獲得の非常に良いチャンスなんです。
サービスマネージャーが営業職として手当てがでているのもそのため。点検整備や修理をしてもらって信頼を築き、重大な故障や車検が来たときに、自社での買い替えを顧客にスムーズに促せるための大事な業務なんです。
たとえばホテルは、予約してお客がお店にはいってから自宅に着くまでをサービスのホスピタリティと考えています。客はそのホスピタリティに対して高価な対価を支払うわけですよね。
たいして車は買って納車するまでって大した顧客サービスがないんです。客がその店のホスピタリティを実感するのは、納車後のトラブルや点検整備のとき。困ったときにどれだけ役に立ってくれるかなんです。でも、その店のホスピタリティを客に実感してもらうためには、まず車を買ってもらわないといけない。これって大変な労力がいるわけです。
でも、他店購入の客で修理や点検だけで来る場合は、売るまでの努力なしに、自分たちのホスピタリティをアピールできる絶好のチャンスなんですよね。だから、ちゃんとしたお店と店長ならば、一見の修理客にこそ最大限のサービスを行うわけです。
大手ホテルや某ネズミー王国のプロモーション仕事を通じてホスピタリティが何たるかの研修をうけさせられ、叩き込まれたおかげで、顧客サービスの可否について、ついつい辛口になってしまうんですけど(笑)
でも、あの販売店だけの問題じゃなく、そもそも親会社であるAY社そのもののマネージメント研修に問題があるのだと思います。ちゃんとしたマネージメント教育をしていれば、すくなくとも各店舗の管理職にはちゃんと対応させられるでしょうから。
奴らは、ネズミー王国のマネージャー研修プログラムを受けに行くと良いと思います(笑)
投稿: ta_tsu | 2005年8月19日 (金曜日) 11:29
う~ん、ta_tsuさんの嫌いなディーラーさんが、
うちのディーラーさんとは。。。結構、複雑です、、、
セールスさんに連絡が取れないときは、直接サービスさんに言いますが、
うん?と思う時は、改めてセールスさん経由にするようにしています。
そうすると、何事も無くスムーズに行くような気が...(^_^)
パンクした時のタイヤ代も安くなったし(笑)
でも、本来は、誰に言っても同じサービスを気持ちよく
受けられなければいけないはずですよね。
セールスさんがいなくなった時が、不安。。。
投稿: kurokomachi | 2005年8月19日 (金曜日) 11:18
meguさんの買ったところってたぶん僕が最初にTT試乗したところですね。あそこの会社はどういうわけだか人事異動大好きみたいで、店長があっちいったりこっちいったりで(笑)。
続きは、気が向いたときにまた書くつもりですが、ほかにも書く事がいろいろあるので、冬ぐらいになるかもしれません(苦笑)
投稿: ta_tsu | 2005年8月17日 (水曜日) 23:43
ta_tsuさん、ずっと不思議だったのですが
そういう事情があったのですね。
私はkurokomachiさんところ、いいなぁと感じていたのですが、ちょっと考えちゃいます。
今お世話になっているディーラですが、悪くはないけれど人が変わりすぎ。
今のセールスさんから次の車を買う気持、わかないんです。
あの人事はわざとなのでしょうか?
一人のセールスさんと、顧客をずっと繋げておくのをわざと避けているような...
(自動車に限らず、ハウスメーカーでも同じことを体験しました。)
ta_tsuさん、続きを楽しみにしています(^^)。
ドキドキです。
投稿: megu | 2005年8月17日 (水曜日) 23:35
ま、あそこはそういう店だって思います(笑)
投稿: ta_tsu | 2005年8月17日 (水曜日) 12:21
た さん
先日はありがとうございました(^^)
> 車検出すまで絶好調な車が車検後1日でミッション壊れて
> 60万請求されて、値引きしますから新車にしましょうなんて
> 言われたら・・・・ そりゃ~疑うよな・・・・
(@@;) マジ話しですか!? あちゃ~...(ーー;)。
投稿: 研究者 | 2005年8月15日 (月曜日) 22:49
まあねぇ~ 色々あるわな 代車出ないと言われてるところだって、私には出るし
4男殿が合わなかったK台のY系アウディで車検出すまで絶好調な車が車検後1日でミッション壊れて60万請求されて、値引きしますから新車にしましょう なんて言われたら・・・・ そりゃ~疑うよな・・・・
色々あるわな・・・・
投稿: た | 2005年8月15日 (月曜日) 00:27
結局営業ってどんな商品でも、人の力なんですよね。うちの仕事でも、営業は人のつながりだし。それが分かってるところと分かってないところってことじゃないかなーって、思います。
投稿: ta_tsu | 2005年8月14日 (日曜日) 13:08
僕の経験ですが、外車ディーラに日本車で行ったときには、あまり良い対応をしてもらえませんでした。
ウチの近所のB○W Tokyoに行ったとき、前車アリストで 当時 出たばかりの New 5シリーズを見に行ったんですが、駐車場に入っていっても見て見ぬフリ。中に入って「カタログ下さい」と言っても「まだ無いんですよね」と。そのときはホントに無かったらしいんですが、お茶も出てこない。
TT買ってから再度 行って見たんですが、今度は 駐車場に入った瞬間に出てきて「いらっしゃいませ♪」と。お茶は出てくるし、ノベルティはくれるし、やっぱ 客を見て仕事してるなぁ~と感じましたね。
その点、Audi販売店(少なくとも世田谷と杉並)は、いずれも良い対応でした。たまたま居合わせた営業担当に寄るんでしょうけどね。
投稿: 研究者 | 2005年8月14日 (日曜日) 11:31
いや~、僕が大嫌いなディーラーでも、黒さんは良くしてもらってるみたいだから人を見るんでしょうね。でも、人を見て商売するってのが、どこぞの高級料亭みたいで不愉快ですけどねぇ。
ま、今後の人生の目標として人を見て商売する輩をだませるぐらいの紳士になりたいと思います(笑)
投稿: ta_tsu | 2005年8月14日 (日曜日) 08:26
車を売るセールスマンって
毎日売っていると、何百万円の車でも
麻痺しちゃうんでしょうね。。買ってもらってるという気持ちが、、
しかも車種の中に何千万円のものがあると、
それと比べてなのでしょうかねーー
投稿: つ | 2005年8月13日 (土曜日) 21:17