【クルマ】Z42.2iそしてケイマンS（Tip)に乗る。

先週予約した、Z4の試乗に行ってきました。場所は、BMW群馬高崎本店。試乗車は、一番の売れ筋らしい2.2i。営業担当のO氏によれば、7割がたはこの車格が選ばれているという。3.0については、1割以下で大抵はこのクラスの人は、M3などに行ってしまうらしい。というわけで、とりあえずクルマの雰囲気をつかむと言う意味での試乗だけれど、写真のZ4と同じものに乗り走り出す。なにしろ、BMWの試乗はバルブトロニックの318が出たとき以来か。

乗ってみて最初の印象は、ドラポジの低さと、ボンネットフードの盛り上がり、と以外にも広い室内。インテリアについては、あいかわらず男くさいすっきりとしたデザイン。冬場はこのアルミだらけのインテリアは寒い感じがする。センターコンソールにあるハザードは、イマイチ使いにくい。

着座位置は、十分に低くいい感じだけれど、ボンネットフード中央の盛り上がりはかなり大きい。試乗車に乗ったとき、シートが高めに設定されていたのもこのためだろう。当然左右の見切りは悪く、ドアの厚みともあいまってTTなみに解らない(笑)。試乗した関越の料金所でも、ホイールをすりそうなので、かなり気を使った。

シートのすわり心地は狭くなく大きすぎずいい感じ。ただシートバックの余裕がないのが気になった。リクライニングは結構制約を受ける感じだ。

走り出すと、排気音が太くていい感じ。BMWらしい演出。エンジンは、2.2LのNAだから正直線が細いのだけれど、ATがカバーして相応にきびきび走れる。ただし、かなりオーバースリップ気味でシフトしていくので燃費は思ったより悪そうだ。

試乗は高崎市内が渋滞していたこともあり、関越で一区間乗った。アクセルペダルの一番奥まで踏んだときにあからさまに聞くキックダウンボタンは解りやすくて面白いので、ついつい多用してしまうのだけれど、基本的な馬がすくないので、トップスピードは何とかふわわぐらいまで。トップを閉じた状態での風きり音はすくなく車室内は静かなので担当O氏との会話はいたって普通。

205/55R16のランフラットタイヤは、まるで18インチのようなサイド剛性なのが面白い。このぐらいの剛性感があるのなら、18インチとか19インチにする意味はあまりないかもしれない。18インチにして扁平率が40とかになったら、30並の乗り心地かもしれない。電動パワステの印象も悪くないし、高速からのブレーキングについても、不足は感じなかった。やっぱり車重が1,4tしかないのが大きいのだろう。

高速を1往復したところで、トップを空けて市街地走行に。ウインドウディフレクターが付いてなかったので、後ろからの巻き込みは相応にあったけれど、たったAピラーにもかかわらず頭上の風とサイドは悪くない。シャシの剛性感については、短い試乗ときれいな道だけだったので、正直良くわからなかった。

このボディに３Lのエンジンは少々勝ちすぎかもしれないし、さらにM３の6気筒だとかなりフロントヘビーになるので、バランスとしては疑問がのこる。お値段は、結構安いというのが正直なところ。とくに3.0iは、ほとんどのオプションがインクルードされていて600万なので、乗り出しはこれプラスナビ＆諸費用ですむ。逆に2.2iは、ほとんどがオプションなので、割り切れば（エアコンすらマニュアルで良しとするぐらい）乗り出し450万。TTRと比べるとやや高いかもしれないが、値引きやおまけがそれ相応にあるからこれが一番売れ筋なのも納得できる。

帰り際に、営業のO氏が来店記念をお渡しするのをわすれてました！とくれたのが、このティディベア。ドイツ発祥だからだろうけれど、なかなか大盤振る舞いだなー。

さてBMWの試乗のあとは、ワンブロック先のいつものPCに向かった。もちろん、ワニの発表試乗会をやってるからだ。さきほどZ4の試乗したときに通りがかったときは、ガラガラだった駐車場が、結構うまっていてなかにA8とシルバーのTTCがいた。店内に入ると結構人が多くてびっくり。入るときに入れ違いに出て行った人がA8に乗ったので、店内にTTCのオーナーさんがいらっしゃるはずなんだけれど見等つかず。

営業担当のT氏がカイエンの試乗の同乗で不在だったので、サービスのNさんと立ち話。とりあえず試乗をお願いする。たくさん人がいるので、じっくり待ちそうだなーって思ってたら、試乗車が戻ってきてすぐに呼ばれてします！！ええ？って感じで、とりあえず、外に出るとく写真のブラックのケイマンが止まっていた。

恵比寿で見たときは、ブルーだったけれど黒だと、だいぶ印象が変わって、カレラっぽく見えた。早速乗り込みバックで駐車場から出すけれど、後ろの見切りは悪くなくボクスターのトップを閉じたときより扱いやすい。Tipなので、ボクスターSとの馬力差はあまり実感できなかった。

年末ということもあり、高崎市内は混んでいるし、待ってる人も多いから近所の農道をクネクネした農道を試乗する。PASMもクロノもノーマルモードで走るけれど、低速トルクがあるので車が軽い。まだおろしたてで160kmしか走ってないエンジンなので、ふけは悪く重たいのでこちらは前回のボクスターの試乗のこともあるので1000km過ぎてからもう一度乗ってみたいと思う。

PASMとクロノをスポーツにして走ったのだけれど、足回りはノーマルでも固め（タイヤがランフラットだからか？）だったので、この程度の試乗では、印象の違いは薄かった。内装は、メーターパネルの上が、メッシュになっていたりと細かな部分のディティールの違いはあれど、大筋はボクスター共通の意匠だった。

ぐるーっと一回り10分ほどの試乗で思ったのは、TTCに初めて乗ったときに近いシャシ剛性感の感じと似ていること。やはりボクスターよりさらに軽い車重だからか、911のカッコたる鎧をまとった戦車的ともいえる重厚なボディとサスの仕事に比べると、機動装甲車という感じの軽快感を強く感じた。ただ、やっぱり機動装甲車は軽快感をいっそう高める屋根無しがいいなー、と思うのは私だけだろうか。

ディーラーに戻り、写真のお土産（ケイマンウオッチ）をいただいて撤収したけれど、帰り道屋根をあけて走っると、やはり気持ちよかったです(笑)。お土産の内容については、いち馬力ねーさんと一緒です(^_^;