【クルマ】新4号機導入試験

昨今のガソリン代高騰を踏まえ、自宅から駅までの通勤の足をクルマから別の移動体に変更したいと考えていた。その最有力候補が、このヤマハ製EC-02だ。

EC-02は、家庭用コンセントで充電できる電動スクーター。電動アシストつき自転車とは違い、原付であり原付免許が必要だ。とはいえ、非力という評判も一部で聞こえており、実際に試乗したいと思っていた。けれど、近所に試乗できるバイクショップがなく保留にしていた。そして、この夏プリンスホテルで、このEC-02のレンタルをヤマハ発動機が直々にやるという話を聞きつけ、そそくさと試乗に向かった。

プリンスホテル東館の駐車場（プリンスショッピングプラザニューイースト奥）の試乗ブースがある。レンタル料金は、保険付で1時間1000円。その後4時間まで2000円。しかも料金無料でヘルメットとグローブも貸してくれるし、4時間借りた人にはカードキーを渡して、町内に設置されたエネルギースタンドを自由に使え、充電された電池と交換できるという至れりつくせり状態だ。 これはあくまでプロモーション目的で基本は多くのエンドユーザーに体験してもらうためだからだろう。

もろもろ担当者からブリーフィングを受けてから、試乗開始。イグニッションキーをまわすとスタンバイになり、その状態かタンク状のボディの上についているパワースイッチを押すと発進可能状態になる。

その状態でスロットルを開くとウイーンというモーター独特の音とともに、バイクはスルスルと走り出した。この感覚は新しい。遠心クラッチが組み込まれているから、出足はスローだけれど、クラッチがきちんとつながった後のトルクフルでスロットルにリニアに飯能する感じはまさにモーターだった。走行モードは、３０kmで頭打ちになるノーマルモードと、４５kmぐらいまで出るパワーモードの２種類があり、走りながらボタン操作で切り替えることが出来る。

正直に言うと、2輪にまたがるのは実に10年ぶり。16歳で初めて跨ってから、35歳まで日々乗って日本国中に足を伸ばし軽く３０万キロは走ったわが身だったが、正直不安だった。

でも走り出したら、ほんの数メートルで、自分の中の2輪機能が始動して、無意識にくるぶしが閉まって、タンクを膝ではさんで、つま先を上げていつものライポジで走っていた(笑)

まずは自宅へ向かう。靴がドライビングシューズでバイクを載るには向いてなかったので履き替えるため(笑)。自宅までの２km。プリンスホテル東館入り口の近くの地下道をくぐり国道に出て、交通量の多いなか左端をはしって自宅へむかう。クルマと併走する国道でパワーモードでないとかなりヤバイ。パワーモードでも４５kmしか出ないから、６０km超で走る車の流れには着いていけず、次々に追い越されてしまう。

自宅で靴を履き替えたら、今度は裏道で、新居建築予定の我が家の土地へ。別荘地内のグラベルを走ってみると以外にも足回りはしっかりしていて、タイヤが小さいわりには、そこそこ走れて楽しい。このときはノーマルモードで十分だ。追分駅まで走ったあと、新居予定地へ。ここから駅までは、おそらく引越し後に駅までの通勤時に使うだろうと思うルートで走る。国道＋裏道でおおよそ１０分程度で駅に到着。バイクを止めて駅に上る時間を入れると１５分というところか。

まもなく１時間なので、プリンス東館に向かう。すでに電池容量は最後の１目盛りになっており、ここまでの走行距離は２５kmほどだった。実際の通勤に使うと現在の自宅からなら往復５km弱だから、１週間は無充電でいけそうだ。かくして４号機は実用稼動できるという結論になった。