« 【ショップ】林オートラジオ | トップページ | 【クルマ】魅力的すぎるマシンたち。 »

2007年3月30日 (金曜日)

【メンテ】ピレリP0コルサとポテンザ050ショートインプレ

暖冬を受けて、さすがにもう大丈夫だろうということで、先々週に3号機、先週1号機をスタッドレスから夏タイヤに換装した。両方とも、いままで履いたことのないタイヤ。

A_ga3_019 まず1号機のTTRだけれど、以前から評判を聞いていてトライしたいと思っていたピレリのP0コルサをチョイス。写真を見てのとおり、このいかにも!ってトレッドパターンが凄い。これSタイヤに見えるけれど、ラジアル。メーカーの言葉を信じるならば、ウエット性能も十分に高いらしい。

トレッドをつめで押した感じは柔らかめだけれど、ネオバみたいな低反発っぽい粘りっけは感じない。ショルダーもネオバに比べればラウンドしている感じだ。ネオバから取り替えて最初の張り出した印象は、タッチがさらっとしていること。ベタっと路面に対して面で張り付く感じがするネオバに比べ、線で地面に接してるような印象。あたかも低反発ウレタンから硬質ウレタンに変わったような感触か。

前のP0ネロからネオバに変えたときは、加速がよくなったしブレーキングもよくなった印象がつよかったから、コルサに変えて悪く感じるかなと覚悟したのだけれど、街中と高速では、ほとんど遜色がなかった。

さらに、いつもの和見峠を走ると、ネオバとは違った一面が見える。まずステアリングの切り込みがネオバより甘い。ネオバは切りはじめからダイレクトに頭が回るので、切り込みにたいして必要最小限度の量で、スムーズさを心がけて切らないと危なかった。うっかりステアリングの切りはじめが遅れて、コーナー途中で切り足したりすると、フロントだけが回りこむので、リアに強いロールが出てブレイクしてしまう。それを防ぐためにはリアを固める必要があったのだけど、それで限界が上がる分、ブレイクしたときに一気に滑り出すリスクが増えてしまう。そこがネオバの難しいところだった。

それに比べてコルサは、2cmぐらいハンドル切ってから頭が回りはじめる。だから、切り込んでいくにしたがって向きが変わるので、切り込みの遅れのリカバーはしやすい。ネオバ同様に切り足してリアのロールが大きくなってテールが滑り出したときでも、ショルダーが丸いおかげか緩やかに始まるため、コントロールしやすい。

そういう意味で、ネオバはミスなしで乗れるスキルがあれば、いいタイムがでるけれど、反面ミスに厳しく、凄いスピンをやらかす可能性が高いタイヤだった。大雑把で無手勝流のイメージで自由にラインを買えちゃう自分の走り方には、コルサの方がタイムアップしやすい気がした。

0405174 他方ポテンザ050は、また、ネオバやコルサとはまったく別の次元のタイヤだ。正確にはランフラットだから050RFTという型番なのだけれど、乗った人は事前にランフラットって言わないと解らないに違いない。

このタイヤ、スポーツタイヤといえどネオバやコルサには絶対的なグリップ力は及ばない。でも車を上手に前に押し出してくれるのだ。そもそもZ8にもともとついていたタイヤは、同じブリジストンのRE040だったけれど、これの感触は最悪だった。

もちろん古いタイヤ’(2年前の車検時に交換されたもの)だからというのもあるだろうけれど、いかにもランフラットというトレッドが突っ張った感じで気持ちよくなかった。

それに比べて、050は非常にしなやかで、真円度が高くて軽やかに回るという印象だ。レインのグリップは未だ試す機会がないのだけれど、ドライのグリップはかなりいい感じで、Z8の太いトルクを、いきなりドンっとぶち込んでも、040みたいに飛び跳ねてスリップするようなことはなく、まるで、すり足のような引きずる感じで車を前に押し出す。これはトレッド面が柔軟で路面への追従性が高いからに違いない。

この前、宮ケ瀬にいった時に、のぼりのタイトコーナーで路面に横じまが引かれたコーナーで、パワーを全開にしても後輪が横すべりせずに前に押し出していくのは感動した。
いままで自分は、アンチポテンザ派だったけれど、このタイヤで結構印象は変わったし、Z8でFSWを走るのが楽しみになってきた。

| |

« 【ショップ】林オートラジオ | トップページ | 【クルマ】魅力的すぎるマシンたち。 »

メンテナンス」カテゴリの記事

TT」カテゴリの記事

アウディ」カテゴリの記事

Z8」カテゴリの記事

BMW」カテゴリの記事

コメント

メディチさん>
このふるいエントリをよく発見されましたね!レインのグリップも悪く無いです。現在はだいぶ減って4分山ぐらいになってますが、それでもそこそこグリップします。要注意は路面温度が低いときですね。普通のGがかかったときはその差を感じないのですけど、ちょっと多めにかかったときに、滑り出しが急な印象です。

路面温度が1度とか2度ぐらいの寒いときに、そんなことが何度かありました。

投稿: ta_tsu | 2008年3月12日 (水曜日) 16:23

>040みたいに飛び跳ねてスリップするようなことはなく、まるで、すり足のような引きずる感じで車を前に押し出す。

この表現に激しく共感!!
私のZ4も、初めて乗ったきに”前に進まない”
と、正直おもいました。
多分RFTだろうな~~なんて思ってましたが、やっぱりでした。
050は相当よさそうですね!

投稿: メディチ | 2008年3月12日 (水曜日) 12:55

たんさん>
ココログのメンテにあたっちゃって、なかなか返信できずすいません。コルサいいですよ~。先週末日光へのロングツーでも、豪雨の中普通に油温200℃で巡航できましたから(笑)。峠でのグリップはよく間違いなく、今まで履いたことのあるどのピレリタイヤより良かったです。
P ZEROって名前になる前は、プントって呼ばれてたやつですねー。実はZ8のタイヤ交換の候補にしていたのですが、調べたら適合サイズがありませんでした;;;

自分はC4S時代に、ロッソよりP0システムが好きだったので合うサイズが出たらつけたいと思ってます。

投稿: ta_tsu | 2007年4月 4日 (水曜日) 16:20

コルサって一瞬オフロード系タイヤかと思いました。凄そうですね。
050って5000kmぐらいすると別のタイヤに変身するので2倍楽しめるかも知れません。(笑
そういえば、P ZEROという新しいのが出るようですね。2号車にどうですか。

投稿: たん | 2007年3月31日 (土曜日) 09:30

まだウエットで走ってないので、どのぐらいのグリップがあるかは不明です。明日の夜が雨になりそうだから、これで、わかりますね(笑)。ドライに関して言えば、ネロのグリップが高まったかんじですかね。ネロに紙やすりがついてるって言うのかな;;;

投稿: ta_tsu | 2007年3月31日 (土曜日) 01:03

たびたびですが、、汗

真っすぐな縦のラインも、、ないなんて、、

投稿: つ | 2007年3月30日 (金曜日) 18:38

このパターンそそられます。
真横のラインがないんですね。

インプレ聞くとこれも良さそうです。

投稿: つ | 2007年3月30日 (金曜日) 18:36

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 【メンテ】ピレリP0コルサとポテンザ050ショートインプレ:

» タイヤ [tin2Park]
またまた,タイヤねた。 MICHELIN PIlot Sport PS2 に換えてから5,000kmを越えました。だいぶ馴染んできたのか,ごつごつ感が消えて,さらに乗りやすくなってきました。前のタイヤBS の050A を20,000km程履いたあと,PS2にしたのですが,最大の違いは,ドタバタしない,轍に強いことです。ドタバタしないのはたぶんタイヤの重量の違いからくる影響が大きいのではないでしょうか。タイヤ単体で持ち比べると1本で2kg位違うのでは?と思う程PS2は軽いです。それからタイヤのショル... [続きを読む]

受信: 2007年4月 7日 (土曜日) 23:06

« 【ショップ】林オートラジオ | トップページ | 【クルマ】魅力的すぎるマシンたち。 »