【クルマ】VOLVO C-70T-5に乗る。

展示スペースで、実車をみていて予想外にいい雰囲気だったので、急遽試乗することになったのが、このＣ７０　Ｔ－５。それまでの試乗車はどれも2シーターで、かみさんが同乗できてなかったので、ようやくこのクルマで同乗試乗となった(笑)。

試乗車は、展示車の上品なブルパールとは一転してパッションレッドと呼ばれる明るい赤のボディカラー。内装は、展示車と同じベージュとアイボリーのツートン。この組み合わせは、現行の2号機（Ａ３ＳＢ）と同じで、かみさんの好みにぴったりだ。

運転席に自分がのり、助手席にかみさん、営業スタッフしは後席に座った。バックミラー越しに見ると、身長１８０ｃｍ近い営業スタッフ氏の頭上のクリアランスは十分にあり、後席が実用十分なことがわかる。運転席に座った第一印象はシートのフラット感。座面が固いこともあって、どうも収まりがしっくり来ない。同じように座面がフラットでも、センター部分がうまく沈んで包み込むアルファスパイダーのシートとは対照的だ。

ギアをＤレンジに入れて走り出す。アクセル、ステアリングは軽め。ブレーキは初期制動が大き目でファミリーカーセッティングだ。もちろん、このクルマのキャラクターを考えれば、これはこれでいい。でも、ＡＴは一応マニュアルモードはついているけれどパドルとかＴｉｐとか無しの5速で、ちょっと古臭い。

広い駐車場でＵターンするときに、今まで試乗した２台のつもりでグイっと切り込むと、おっとっとって感じで大き目のロールが(苦笑)。ドライバーの切り替えが遅れてる。道路に出るときの段差はふんわり吸収。その後のマンホールや道路の段差も同じようにふわっと乗り切る。

３人乗車でこの感じだと４人乗ると揺り返しが出そうだ。アクセルを踏んだときの加速感はかなりゆるい。ロープレッシャーとはいえ２．５Ｌの５気筒エンジンにターボがついて２２０ＰＳが出てるはずなのだけれど、２ｔのボディとＡＴのスリップの多さも手伝って、Ａ４やＡ３の2.0（ターボ無し）並の加速感に思えた。

車内はメタルトップらしく十分静かで、後席のスタッフ氏との会話も普通に出来る。ただエンジン音はややコモリ気味でゴロゴロと響く感じがあり音量の割には上質感には乏しい印象だ。段差を超えたときのきしみ音などは皆無でたてつけは非常にいい感じだ。あいにくの雨なのでオープンにできないので、かみさんが営業氏に風の巻き込みについて質問

『そうですねー、2人乗車ならばディフレクターを取り付ければ80ｋｍまでは快適です。4人乗りだと両サイドの窓をしめても、後部からの巻き込みが後席を直撃するので50ｋｍぐらいがせいぜいでしょうか』

車線変更を繰り返してみたときに、フロントの設置感が希薄になることがあった。フロントサスのバネレートが弱めで、ショックでロールの返しは抑えてるけれど足の伸びが遅くて設置感が抜けるって感じだ。

15分の試乗を終えた後のかみさんの感想はひとこと。

「エンジン音の割には遅くて前に行かないね。ロールが多くてふわふわして酔いそう。屋根あけられても、50ｋｍまでしか駄目だったら、あけた状態で18号線走れないから無しだね。」

いやはや、まったく、そのとおりでございます。
結局、ＧＴＣみたいなスーパーな4座カブリオレってことですよ、我が家のニーズはね(笑)

※　カブリオレはこんな感じで開きます（動画：7.6M）