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2008年4月28日 (月曜日)

【クルマ】M3にも乗る。

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135iに前橋支店で試乗した後、野暮用を済ませたあと同じ群馬BMWの高崎本店へ向かう。営業スタッフのOさんが、M3をスタンバイして待っていてくれた。某日、某Audiの内覧会で偶然会った知人から高崎本店に試乗車があったので乗ってみました~って聞いて以来、いつか乗りにこなければと思っていた。

しかし試乗車が赤とはびっくりした。普通は、下取りに出しやすいシルバーや白、黒といった色が多いのによりよって玉が動きにくいといわれる赤とは強気だ!

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M3の実車を見るのは3度目だけれど、やっぱりM3としては大きくE39M5と変わらない雰囲気。多少排気量が小さくなったとはいえ、同じV8エンジンを載せてるわけだから同等であっても不思議じゃない。でもルーフのカーボンやサブフレーム周りのアルミ多用のおかげで、E39M5より100kg軽く、ASFのZ8より50kg重いだけに収まっている。

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インパネはシンプル。タコメーター内に表示されているのは油温。そしてMシリーズ定番の油音にあわせてイエローやレッドゾーンの表記が変わる。インテリジェントキーを差込んで、クラッチを切ってスターターボタンを押すと軽やかな一声でエンジンは始動した。

クラッチの重さも走り出しの雰囲気も、さきほど試乗した135iと同じテイスト。ある意味肩透かしだけれど、この凡庸さの裏側に隠れるポテンシャルに期待感が高まる。流れのわるい国道を1kmちょとはしったけれど、足回りも駆動系もエンジンもフリクションが少なくて軽やかに動くのが分かる。

その分、V8を実感させるトルク感と脈動感は薄く感じてしまう。トルクがZ8のV8エンジンより10kgm細いのだからいたし方ないのだけれども、線の細さは否めない。

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シフトレバー横にあるこの3つの武装スイッチはいずれも押さずに高速へ。ETCゲートをくぐり奥でぐいっと曲がりこむランプで躊躇せずアクセルを踏み込む。135iと同じように不安さのかけらも無く頭がインについてリアから押し出されスムーズに本線導入路へ。そのままギアは3速でキープしてさらにスロットルを踏み込むレッドゾーンに向けて加速。

こもりの無い軽やかなエクゾースト音とギューンという緻密なメカニカル音がミックスされて速度はリニアに上がっていく。速い・・・・でも、スロットルを緩めそうになるような加速感は感じない。雨が激しくなるが、そのまま加速しながら追い越し車線にレーンチェンジするが、トラクションは十分で、これまたFRとしては最強とも思える安定感。

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M3のポテンシャルはこんなものじゃないと、ステアリングに取り付けられた「M」と書かれたウエポンボタンをプッシュ。とたんにスロットル開度がかわり速度がアップ。さらに路面からのハーシュネスがガツガツと増えてタイトに変わる。

そのまま、ワープ速度で走行車線でつまると追い越し車線にでる作業を繰り返す。赤城山が見えたところで高速を降りて、山道へ向かう。足回りは明らかに硬すぎてヘビーウエットではDSCが介入をしてしまう。とりあえずMボタンを解除し、シフトレバーの横のウエポンスイッチで微調整をしてみる。

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結論として「POWERボタンOFF+EDC1+DSC通常モード」クリックが路面状況にあっていると感じた。のぼりの山道を3~4速で流しすがMディファレンシャルが効いてるのか、ウエットでのトラクションが非常に良いのに感動。DSCの介入なしで気持ちよく走っていける。

10分ほど山道を走ったところで、Uターンしてくだりへ。下りも上り同様トラクションが良くかかかり曲がりやすい。ブレーキはタッチもよくリニアでコントローラブル。135i 同様ローターが温まるまでは多少ガッツンブレーキだったけれど、すぐに当たりに滑らかさがでてきた。

再び高速に乗って高崎へ。

今度は、1~3~5の横着加速でランプから本線へ。これまた普通に滑らか。帰りは光速巡航はせず定常速度。静かだし快適でまるでB3に乗ってるような気分で、スタート地点に無事帰着。およそ40分ほどの試乗だったが、モダンM3の本質は良く分かった。

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先日のZ8オーナーオフでM3速いけどイマイチ面白くないって意見が出てたけれど、このことだったかと得心できた。それは先週乗ったR8と同じベクトル。フリクションの少ない精緻なメカニズム感といい、電子制御でそつなく動く足回りで剛柔自在な感じといい、まったく同じ。

やっぱり21世紀のモダンジャーマンスポーツカーはこの方向性なんだろうか。

「スポーツカー=スパルタン」というのは過去の遺物なんだよ、と諭されているような寂しさがあった。しかし、オールドタイプの自分には、このベクトルをもつスポーツカーが、
「Easy come Easy go」じゃないかと。

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手に入れるのが困難だからこそ、手に入れた悦びがあると私は思うのだが・・・。

試乗後、ディーラーで愛車の3号機のスターターボタンを押し、オールドV8のVow!という雄たけびを聞き、ディーラーの出口からバイパスに飛び出していくときのリアホイールのスリップ感がやっぱりいいぜ!って思ってしまう馬鹿オヤジだった(笑)

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