【クルマ】クーパーSカブリオレ、クラブマンにも乗る(笑)

連休前半戦はすっかりBMW車の試乗づくしになってしまった。隣町のショッピングセンターでMINI松本がMINI長野開設のプロモーションイベントとしてMINI全車種の試乗会を催しているとDMが着てたので、M3＆135iの試乗の翌日、かみさんも連れてDMをもって会場に赴いた。

はじめに乗ったのは、クーパーSカブリオレ。これはかみさんのリクエスト。今回のクーパーSカブリオレはエンジンがスーパーチャージャー付きのAT仕様だが、通常のクーパーSやクーパーSクラブマンは、新型のツインスクロールターボつきのエンジンに変わっているのでこの仕様は旧型にあたる。

走り出してアクセルを踏み込んでいくとスーパーチャージャーのキーンという回転音が耳につく。不快とまでは行かないが耳ざわりな印象だ。

試乗会場の周りの桜はちょうど満開。カブリオレだから楽しめる全天パノラマビューはやっぱりいい。4人乗りだから後ろ方向の開放感も高い。屋根なし大好きのかみさんは、嬉々としてステアリングを握り快調に走行。アクセルレスポンスはクイックではないけれどダルではないちょうどいい塩梅だ。135iのときに感じたもう少しクイックならばなーって感じはない。

自分はおもに後席に座って、風の回り込みなどをチェック(笑)。上の写真の後ろのサイドガラスを下げた状態では、40kmぐらいでもかなり巻き込みは多いれど、下の写真のようにサイドガラスをあげた状態ならば60kmまでは後席でもTTRやZ8の巻き込み同等ぐらいだった。

後席で気になるのは肩口あたりのトップ収納部分の張り出しが大きくて、私のような太目の体格の男性ではかなり肩が窮屈な体制になる。思い切ってこの部分に腕をのせてしまうか、窓側に背中を向けて寄りかかるか、後部シート中央に座るかしないと居心地は悪い。当然、男性2名が座った場合は満員電車っぽくなるかもしれない(笑）

シートバックもたち気味なこととあわせて、やはりこのサイズの4座株での長時間の移動は厳しそうだ。

乗ってみて分かったのがキャンバストップの一部を開けて走るサンルーフモードの効果。正直開口部分はサンルーフ並みに小さく開放感は薄かった。あくまで喫煙者の煙抜きと割り切ったほうがいい感じだ。

足回りは、RFTタイヤを履いていて短いホイールベースにしては乗り心地も追従性もわるくなく十分。ロールはするけれど滑らかな動きなのでコーナリングは安定していた。20分ほど試乗して会場に戻り、今度はクラブマンに乗り換える。

この角度からみるとストレッチされていることはほとんど分からない。

すでにTMSとかで見てたにもかかわらず今回初めて気がついたのが、リアゲートのひんじ処理。こんなところからあいてたんですねー。開口部の寸法を稼ぐためのアイディアとしてすばらしい。

写真は試乗車とは別の外装カラーのものだけれど、先代（カブリオレ）のインパネに比べタコメーター、スピードメーターともに巨大になった。おおきくなったからみやすいかといえば、その当たりは微妙。とくにスピードメーターは低くてみにくかった。ダッシュボード下側のカラーリングできる部分は、デザインアクセントとしてはいい感じ。でもオーディオ＆エアコンなどのセンターコンソールの質感は先代のほうがかなり良い。2代目はコストダウンのためとわかってしまうアルミ風プラスティックの多用が安っぽく感じた。

カブリオレはキーシリンダーを回す従来型だったけれど、こちらは、最近のインテリジェントキーを差し込んでスターターボタンを押すタイプ。短いクランキングで始動したエンジンは、先代とはまったく違う低く図太いエクゾーストが響いた。

インテークとエクゾーストを見直して音を良くしたといわれるとおり、ノーマルとしてはかなりいい感じだ。アクセルを踏んで走り始めると力強さが旧型とはまるで違うのに驚いた。かなり低いところからトルクフルで、ボディをグイグイ引っ張っていくし、ATもスリップが多くなく小気味よくていい感じだ。175PSだけれどキビキビとして十分に速い。先代のスーパーチャージャー付きに比べても中間加速が明らかに速かった。

ブレーキも必要十分な効き味だし足回りもしなやかで良く動いているので、これなら高速や山坂道でも先代よりさらに楽しそう。このエンジンの乗った2代目のカブリオレは8月ごろリリース予定とのことだけれど、あらためて試乗したいとディーラーのスタッフにはお願いして会場を後にした。

後席の居住性が少しでも改善されていたら、結構現実的な選択になるかもしれない。