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2008年12月27日 (土曜日)

【クルマ】フェアレディZ34に乗る。

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仕事納めの翌日、一週間前から予約をしていたNewフェアレディZ43に乗った。

約束の時間に群馬日産Kit-Rに向かうと、ブリリアントホワイトパールのVersionSの6MTモデルがすでに準備されていた。

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正面から見た感じが、ヴァンテージに似ていると書いていた雑誌があったけれど、ヘッドライトの目頭に縦にならぶLEDのラインぐらいしか似てないと思う(笑)。ヘッドライトの意匠そのものが縦並びのZ34と横並びのヴァンテージでは違う。しいて言えばヘッドライトがフェンダーまで伸びているところぐらいだろうか。

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この角度から見ると、旧240Zの面影がルーフラインとウインドウラインに見て取れる。

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しかし後ろから見ると、旧型の面影は皆無(笑)

リアゲートの傾斜が浅く寝ており、リアワイパーが必要なのがわかる。

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リアのスペースは、予想外に床が高くて狭い。

「それでもZ33のときに不評だったリアのタワーバーを廃止したことでZ33より使い勝手はよくなりキャディバックは縦に2セットはいります。」

とセールスは言ってたけれど、この高さだとちょっとしたトランクケースでも平積みしかできないだろう。

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マフラートリムはセンターのバックフォグとあわせてデュフェーザー風でレーシーな雰囲気。Z34のデザインの売りの部分か(笑)。

低めのシートに座り、ポジションを決める。試乗車はVersionSなのでシートはファブリックでパワーサポートなし。でも座った印象は悪くない。サイドサポートはもう少しタイトでもいいけれど、不足しているとは思わなかった。コクピット全体のデザインの質感は、以前試乗したZ33の最終型より格段によくなったと思う。特にダッシュボードのシボを含めた質感については、カタログや雑誌の写真でみるよりかなりいい。革張りでなくても十分だ。

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ステアリングはチルトのみでテレスコはなし。この当たりはZ33と同じだけれどもテレスコなしは、モダンスポーツカーとしては不可解。あのポルシェでさえテレスコをつけたのになぜだろう。ちょっと背の高い人には、チルトだけじゃ厳しいと思う。

ステアリングのデザインは、Z33に比べるとかなり良くなったと感じた。握りも太くなって質感も悪くない。ただ、メーターを見やすくするために上をつぶしたデザインは、見た感じ的にはちょっと違和感を感じた。

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センターコンソールはZ33のデザインのほうが一体感があって良かったGTRもそうだけれどナビ周りのデザインの無骨さは商業車チックだ。とりわけベンチレーションの吹き出し口のデザインが悪い。機能的にはこれで十分だろうけれど、アイコンとしているZらしい3連メーターとの関係性を考えて欲しい。これだと3連メーターが跡付けに見える。

エアコンやオーディオのノブ類やパネルデザインもZ33のほうが凝っていた。なにかと共用化していると思うけれど、秋葉で手に入るノブみたいな安っぽさはこのクルマのポジションを考えたらNGだ。

上の写真でシフトの上に無造作に転がってるのがインテリジェントキー。デザインはかわいいけれど、自分のような忘れもの大尽は、キーをどこにしまったかすぐに忘れちゃいそうだから、クルマにのったら納めるキーソケットが欲しい。

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クラッチを切って、かつブレーキを踏んでスターターボタンを押すと、短いクランキングでヴォンと太いエクゾースト音を吐き出してエンジンがかかった。アクセルを軽くあおってみるが、スロットルレスポンスを意図的におさえてあるようで、吹き上がりは鈍かった。

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深いフードの奥のタコメーターの視認性は思ったより悪くなくGTRより見やすいと感じた。しかしスピードメーターを見ながら運転するのは、難しそう。日本仕様だから当然180kmまでしか目盛りはないけれど、7時半から15時までのほぼ200度ぐらいの回転域しかないメーターだから、60kmの制限速度までは9時半程度までなので、タコメーター内に表示されるデジタルの速度表示が欲しいと思った。

ちなみに、試乗車は下ろしたてだから、走行距離はわずか207km。

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左側のドラコン部分に速度表示ができると同乗したセールススタッフが話してくれたけれど、このドラコンの表示画面もマーチみたいで安っぽい。日本語表示が悪いとは言わないけれど、ドアが開いてるなんて言葉でださなくてもいいんじゃないだろうか?

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細かな小言ばかり書いてるけれど、前述したとおりコクピット全体の質感や雰囲気は悪くない。ダッシュボードとドアトリムのつながりの処理とかも良いからこそちぐはぐな部分が気になってしまうのだ。

シフトノブの前にあるシンクロレブスイッチを入れて走りだす。クラッチは重くないが拍子抜けするような軽さもない、ちょうどいい感じ。シフトストロークも短めで、遊びが無くスムーズにカチッとローに入った。

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さすがに、排気量があるので低速トルクは十分。アイドリングだけでディーラー構内を出口に向かって移動する。ワイド&ローに見えるZ34だけれど、ディーラー内の速度抑制用のバンプを越えても下回りやフロントスポイラーをすることはない。

ディーラー前の国道17号線にでて、とりあえず普通に加速してみる。みんカラなどで試乗した人が一様に飛び出しがだるいと書いてる人がおおかったので予想していたけれど、やはりまったり加速を始める。アイドリングで感じた低速トルクの太さから裏切られてしまうから、みんなこれでえ?っとなるにちがいない。

2速→3速とシフトアップしているとき、あきらかにこれはスロットルレスポンスをルーズにしてると感じたので、3速40kmから2速にシフトダウンしスロットルをある程度空けた状態から踏みこんでみると今までのルーズさが嘘のように、スロットルが機敏に反応しトルクフルでスムーズな吹けあがりは、Z33の最終型よりさらに良くなっている感触で、面白そうなエンジンだと感じた。

おそらくスロットルをダルにしてあるのは、大排気量のトルクフルなエンジンパワーのMTだから、安全を考慮してのセッティングなんだろう。でも、なまじ低速トルクがあるだけに、ごく普通のドライバーが街乗りの試乗で制限速度内で走るシフトタイミング(3000回転でスロットル開度も1/4以下)で運転したら、このクルマのエンジンのよさは、まったくわからないまま終わるに違いない。

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前述のように3速50kmからシフトダウンするときなど、シンクロレブは、たしかに便利だけれど、普通に乗ってる限りにおいては不要な機能だとおもった。実際はワインディングの下りやサーキットでヒル&トゥせずにブレーキペダルだけに神経を集中してシフトダウンするときに役立つとは思う。次にシンクロレブをOFFにしてシフトダウンのときにスロットルレスポンスと回転落ちの甘さが気になった。

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足回りは、評判どおり固め。おろしたての新車だから細かな突き上げが多いのは割り引くとしても、マンホールの突き上げや路面のくぼみでの当たりは結構きつく、19インチだからこそ、もう少しストロークのある足にして欲しいと感じた。他方、ステアリングフィールは自然でリニア。ある程度開いたあとのスロットルレスポンスは悪くないから、田んぼのなかの小さなS字を駆け抜けるときにも、FRらしくヒラヒラと小気味よく切り返せてきもちいい。

今回、Z33のブレンボから曙製に変わったブレーキは、曙らしい初期制動ガツンのカックンブレーキではなくソフトなタッチで好感が持てた。残念ながら踏みしめる機会がなかったのでフル制動については解らない。

市街地のディーラーの周囲5km程度の短い試乗で、わかるのはこの程度(笑)。高速安定性や中高速コーナーの挙動などは解らないから、60kmまでの加速と交差点や農道の小さなS字からクルマの素性を推察するしかないけれど、足回りの硬さも、ある程度走って、タイヤも含めた足回りのブッシュ類のあたりが出たら、もうすこし良くなるだろうし、ブレーキについても、ワインディングとか走って焼が入ったらもう少しタッチがソフトになるかもしれない。

つまり初見としては好印象で、久々に今後が楽しみな国産車に出会った。

というわけで、試乗を終えてあと高速道路の試乗会などがあれば、ぜひ声をかけてほしいとお願いし、あわせて見積もりをいただいた。

TypeST/6MT+ナビ+ETC(メーカーオプション)で乗り出しで510万。たぶん、値切れば500万をちょっと欠けるぐらいには成りそうな雰囲気だった。またロードスターモデルは、Z33と同じような価格差だと思われますから50万アップになるとのこと。

ロードスターのリリースは来年の6月ぐらいとのことだけれど楽しみだ。

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コメント

素地としては、悪くないなーって印象です。スロットルの意図的なダル設定はROMいじればすぐに直るでしょう。トルク自体は十分に太いので面白い車だと思います。

来月頭に追浜テストコースで開かれる試乗会には応募したので、当選したら続報をかきます。

投稿: ta_tsu | 2009年1月15日 (木曜日) 15:55

ジックリと読む機会が無く、かなり遅れてのコメントです。
私は、試乗するチャンスに恵まれず、まだ試乗できてません。
なので、ta_tsuさんのインプレッションを楽しみにしてました。

で、拝読しますと…
日本のスポーツカー壊滅状態の中で、頑張ってる印象を持ちました。
ただし、ご指摘のタコメーターの中のデジタルの速度表示は欲しいですね。
ギアと回転数⇒速度を暗記するまで、免許が危険に曝されそうです…^^;

金融危機発の自動車危機の中、T社とH社(次期NSXが頓挫)にスポーツカーは
期待できそうもないので、N社やMa社には頑張って欲しいです。

投稿: クア太郎 | 2009年1月15日 (木曜日) 15:43

WADIAさん>
ケイマンとの比較はむずかしいですね。最近乗ってないので大分記憶が薄れてます(笑)。ただ足回りについては、しなやかさが足らない印象をうけましたが、走行200kmだし市街地だけなのでなんとも判断つかないです。

た氏>
人気でクルマたらないから難しいかも。今回も当初より試乗の日程は1週間押しました。

投稿: ta_tsu | 2009年1月 1日 (木曜日) 15:30

んじゃ~ また、借り出せるか聞いてみるかな・・・

投稿: た | 2009年1月 1日 (木曜日) 01:29

早速試乗されたんですね。
ケイマンと比べても足回りの素性は良さそうですか?
デジタルのスピードメーターは開発初期に検討
されていたようですが没になったとか。

投稿: wadia | 2008年12月31日 (水曜日) 20:53

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