【メンテ】11万キロごえのTTRのもろもろメンテナンス備忘録
自分が前オーナーからこのクルマを引き継いだのが2003年11月で、そのときの走行距離は12000kmだったので、6年3ヶ月で10万キロのっ てしまったことになる。このクルマを入手した時点ですでに当時の2号機(ARQ2.7T)があったことや、2005年4月からは初代3号機(ラシーン →C4S→Z8)、2007年11月から4号機(サンバー)と増えたことを考え、おのおのが年2万キロ弱は知っていることを考えれば、この距離は感慨深 い。
というわけで、12月に5万キロぶりにエンジンおよび燃料系のピレリ横浜で、EPS洗浄をお願いした。このクルマは、5万キロ時に一度やっているので2度目。
作業の詳細はこちらを見ていただくとして、その効能については、すでに他の車両も含め3回目になるけれど、洗浄後のアイドリングの音からして変わるのではっきりする。パワーがあがるとかそんなことは当然無いけれど、スムーズに周りノッキングしにくくなるし、燃費も明らかによくなる。5万キロ越えた車にはお勧め。
洗浄の後1000kmほど走ったら、オイル交換。今回は、ピレリ横浜の店長のお勧めにしたがって、JCD PROJECTの「A.S.H VSE10W-40」を入れてもらう。このオイル、¥2600/Lだけど去年あたりからとかく悪い評判しか聞かなくなったMOTULに比べてかなりいい。油温の上昇が遅めでかつ下がりが早い。入れ替えてからすでに1000kmほど走ったけれど、油圧も油音110℃を越えてもアイドリングの油圧が2.0を切らない。持ちもいいという話なのでどのぐらい持つか楽しみだ。
オイル交換の翌週は自宅での各種洗浄作業を実施。まずは暖機運転。とりあえずガレージの中の気温は4℃なので、樹脂類の取り外しは結構危険。ちょっとした加減でポキっと逝く可能性があるので、整備の前にエンジンをかけて油温が70℃ぐらいにあがるまでアイドリング。
これは自作の排気ダクト。温風ファンヒーター用のダクトホースに大型の漏斗を差し込んだだけ(笑)。漏斗の周りから排気が漏れないようにウエスを巻いてあり、横もれはほとんど無し。ガレージのシャッターはこのホースの高さだけ開け屋外にホースをだしている。排気具合は上々。ガレージのシャッターも高さ25cmぐらいは開いているので、低いところにたまる一酸化炭素は抜けるのでリスクは低い。なにしろ外気温が-5℃以下だったりするので、シャッターを明けてると手がかじかんで作業ができない。(排気効率を上げるために近々ダクトの出口にPC用の吸出ブロアACファンを取り付けるつもり)
エンジンが温まったところで、ボンネットを開けて作業開始。エアクリーナーをはずす前にタービン周りのホースを手で触って確認。ヌルヌルしてたらホースまわりから吸気が漏れてる可能性が高い。
と、インタークーラーから立ち上がってタービンに向かうこのホースに滑り発見!表裏満遍なくヌルヌルしているし霧吹きで吹いたような均等な汚れだ。下回りのオイル漏れの飛まつならば、ホースの周りのインテークやカバーも汚れてるはずだか、乾いていた。となると明らかにホースのトラブルなのだけど、それにしては汚れが少ない。
もしや?とおもってホースを引っ張ってみると、おやおや簡単に前後するではないか。
原因はホースの押し込み不足。ホース先端がアルミパイプにつけられたバンド固定用の2列の凸山の奥の山に耳があててあった。これじゃ凸山の機能半減以下。写真のようにホースの耳がちゃんと凸山の先に出てないとだめなのに。冷間ではホースが固いから動かなくても、エンジンが温まってホースが伸びてゆるくなったら緩むというイメージが無かったのだろう。こういう詰めが甘い作業をしたのはおそらく若いエンジニアだろうね;;
はずしたバンドの内側にウレタンテープを張ってバンドでホースが傷つくのを防いでから締めこむ。あわせてホース周りの滑りをキャブクリーナーをかけてから丁寧にふき取って、また漏れたときに解るようにしておく。
エアクリーナーを抜いて、ボックスの中を目視。砂やホコリなどがどのぐらい入ってるか見てみるけれど思ったよりたまってない。前回は吹き返しでスモークされた黄色スズメバチが居たけれど今回はなかった(笑)
エアクリーナーは、なぜかAudi/VW用の取り扱いがないPipercross。バイクやセブン系では定番にちかい乾式ウレタンフィルターなのだけれどなぜだろう。オイルをしみこませて使う湿式がMAFによくないことを考えて、TT、Z8、でこれを使っているけど、次は入手できる可能性が無いので劣化して敗れたら、HKSから出ている同様の乾式の「SUPER HYBRID FILTER Reloaded(ネーミングがお子様じみてるな)』にしようと思ってる。近所のイエローハットにも在庫あったしね。
フィルターは風呂場に持ち込んで、中性洗剤を薄めたものにつけて軽く押してみると、雑巾並みの汚水に。湿式の油まみれのドロドロした汚れが出ないけれどちゃんとホコリや砂をすいとってる。ぬるま湯に変えてなんどか押し洗いして汚水が出なくなったらシャワーで表(インテーク側)から裏に向けて流して終わり。ガレージに干すと乾く前に凍りそう(笑)なので土間の薪ストーブ近くに干す。
エアクリーナーを乾かしている間に、ガレージに戻って今度はDVの清掃に。はずす前に、さきほどのターボパイプと同様に目視と触診でDVまわりのサクションホースをチェック。純正ホースはまだ大丈夫そう。やばくなってきたらシリコンホースと交換するつもりだが、いま手持ちのものだと内径が太くてゆるいので、もう一回り小さなものを買わないと。
近所のイエローハットには無かったので通販かなー。
DVを取り外したら、またホースの確認。裂けや切れ目が無いか念入りに調べる。ターボ車はホースだらけなうえに、どこかホースが駄目になると即不調になるからホースの劣化チェックは豆にやるよう心がけている。
DVの洗浄については、こちらを参考にしてもらうことで割愛。ピストンバルブの駒のあたりやOリング、リターンスプリングに偏磨耗などはみあたらず。
綺麗にブレーキクリーナーで洗浄してシリコングリスを塗りむ。ちなみに、今回は前回つかったシリコングリスよりも、さらに熱耐性の高いものをチョイスした。
KUREのシリコングリースメイトで「使用温度範囲-50℃~250℃!」最低気温-15℃が頻発する真冬の軽井沢でも余裕(笑)
ちなみにこちらが以前使ったもので「使用温度範囲-20℃~200℃」
ちなみに、このKUREのシリコングリースには、スプレーもある。
ガレージのシャッター周りの主だった回転部分ににこれ吹きかけてからは、寒い朝でもスムーズにシャッターが開くようになりました(笑)
DVの洗浄が済んで組み付けたあと、母屋に戻ると干してあったエアフィルタも乾いていたので、洗うときにはずした「EOXパワーネット」をエアフィルターに巻く。
ちょっとみた感じ打ち抜きの網にみえたけれど、近くによって見れば編みこんで作られてるのがわかる。効果については「あると思います!(天津木村風)」って感じだけど(笑)
かくして作業開始から4時間ほどで完了した。
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コメント
mowaさん>
うちはミッションオイルやデフオイルは車検2回ごとに交換してます。なので今年は交換だなー。ハルデックスはオレンジボディをつけてるので劣化が早いため15000kmごとに変えてますね。Sivaさんは確か年式は03年モデルだったと思うので、まだ5年目だと思います。すごいですよね。
た氏>
オイル本当に熱くならないですよね。ほんと感心します。2.0Tから導入された電動のDVもいろいろ出てるみたいですね。TTS用かFORGEの強化パーツへのリプレイスですかねー。
moutonさん>
35Kですか、いいペースですね。今年は初回車検ですか?
投稿: ta_tsu | 2009年1月25日 (日曜日) 01:25
カミさんのTTCがいいペースで距離を伸ばしていて、今のところ3.5万キロほどです。車検取ってまだまだ伸ばします。
投稿: mouton | 2009年1月24日 (土曜日) 13:27
オイル うちの辺りのノーマルだと98度位までしか行かないし、安定してますね (油温下がりも早いし・・・)
これでホントに性能維持(ライフ)が長ければ言うこと無しです。
DVの場所は、2台目はリフトアップしないと弄れないような場所で、P横さんのブログにもあるようにゴルフのGTi辺りで、やはりまだ逝っちゃうのもあるのでメーター管理を始めた訳ですが・・・・
清掃を始めとしてメンテはやりにくくなりました・・・
その他はバッテリーが後ろに行って、熱対策やメンテはやりやすくなってるのでしょうが・・・
投稿: た | 2009年1月24日 (土曜日) 13:04
tatsuさん、こんにちわ!
sivaさん16万ですか??
メンテをしっかりやってると、やはり、長持ちするんですね!
私は、オイル交換だけは、マメにやってますが、それ以外は何もやってなくて、もうかなりの年月を共にしてきましたのですが、あまり故障も無くて、車は当たったのかな?っと勝手に関心しております。
早々にハルデックス、MTオイル交換(1回もやった事無い)くらいは、やっておこうと思います。
コツコツ楽しみながら、超スローペースで、弄ってきたので、これからは同時にメンテにも力を入れて行きたいです。
昨年60000キロを超えました。毎年ペースが落ちております。
投稿: mowa | 2009年1月24日 (土曜日) 11:11
つさん>
1台だから、あっさり行くんじゃないかなー。P横で聞いたけれど、Sivaさんはすでに16万キロらしい。凄いです。A.S.Hは自分はまったく知らず(苦笑)
でも、ほんと良いですよ。パワクラより持ちがいいという評判だし、自分が入れた奴がエステルベースのものじゃないと聞いてあの軽さに逆に驚いてます。エステルベースじゃないので持ちがいいんじゃないかなーって期待してます。
きんどうさん>
蓋がまがる??手の水分なくなる?って感じからすると、ブリキ製の簡易薪ストーブですねー。うちもガレージにいれたいなーって思ってます。母屋の土間にある奴は、希薄燃焼して炭焼き釜みたいに少ない酸素で高温でもえるので、遠赤でじんわり温まります。MOTULは、前の配分の奴を大事にストックして使ってる人結構いますね。原油価格高騰して成分変更してからほんと良くないらしいです。
投稿: ta_tsu | 2009年1月24日 (土曜日) 00:57
薪ストーブ。
とあるところで薪くべたら、ふたは曲がるは手の水分なくるわで。。でもあったかくて火力は抜群でした。
たしかにモチュールは、最近いい噂聞きませんね。
投稿: きんどう | 2009年1月23日 (金曜日) 21:19
目指せ10万キロなのですが、、、、一台しか所有できないので
いけるかどうか、、
A.S.H このオイル興味があって何度か入れようか思ってたのですが、
取り扱ってるところが中々無くて、、
次回はP横浜に行ってきます。
投稿: つ | 2009年1月23日 (金曜日) 21:10