【クルマ】CR-Zに乗る。

ホンダのクルマに乗るのは、いつ以来だろうか。たぶん、94年から3年間のったアコードエアロデッキSiが最後だったかも。低速トルクはお世辞にも太いとは言えなかったけど、良く回るエンジンで回せば速かった。風変わりなロングな3ドアハッチバックだったけど、後席は必要十分以上にゆったりとした居住空間があって重宝した。で、実に15年ぶりにのったホンダ車が、CR-Z。

初のスポーツティックなハイブリッド。試乗車の写真が撮れなかった（次に待っている人が居てモタモタできなかった）から、展示車を撮影。

内装は豪華ではないけれど、機能的なデザインで好感が持てた。新システムのフローティング表示のメーターはちょっとアーケードゲームの筐体チックだけど、おもちゃっぽくはない。気分的には、このパネルだと地面を走らずにキーオンで静かに車体が浮上してほしい(笑)

ナビの位置は、賛否両論分かれるかもしれない。ステアリングは太くてしっかりしていい感触。ある意味BMWのMスポーツ系っぽい。ドアトリムも丁寧な造りで質感は悪くない。

展示車は今回の目玉の6MT。ハイブリッドでMTが珍しいという以前に最近の新車でMTなこと自体が珍しい。残念ながら試乗車はCVTだったけれど、展示車で試したシフトフィーリングはストロークは程々に短く、かつ節度があってすこぶる具合が良かった。

CR-Zらしいと言われるリアのデザインだけれど、視界がどのぐらい開けてるのか正直興味があった。見ての通り、リアウインドウはほとんどサンルーフ並みの面積と視界。後方視界そのものは、リアゲートについた小窓がメイン。この小さく切り取られたリアビューの風景、フェラーリとかに近いかもしれない(笑)

さて試乗は、ディーラーの周囲2kmほどをグルグルっとまわるだけのもの。もちろん田舎だから、田んぼの真ん中をだーっと飛ばせる場所も用意されていた。まずは、ノーマルモードで走り出す。ハイブリッド自体、プリウスしか乗ったことないので、あくまでそれを基準に考えると、走り出しは思ったより重かった。プリウスの滑るように走り出す感覚ではなく、普通のクルマっぽいスタートだ。CVTのニュアンスもあるかもしれないけれど、ハイブリッドのモーターが積極的に動いてる感じは無い。ディーラーから出たところは、ちょっと渋滞してたけど、渋滞のストップ＆ゴーは至って普通。ブレーキも踏みしろと効きがリニアでわかりやすい。

渋滞路を抜けて、田んぼの真ん中の道にさしかかったので、スポーツモードにして一気に加速。エンジンの感触だけの話をすると、昔のCIVICの1.4Lぽい。ふけ上がりは予想に反して軽くない。CVTの感触もイマイチ。正直、うちのサンバー（スーチャー付CVT）の方が飛び出しは速いかもしれないってぐらい。でもシャシは良い。途中マンホールのギャップを何度か踏んだけれど、ミシリとも言わず綺麗にボディで受け止めた。

ステアリングは電動アシストだと思うけれど、フィーリングは悪くない。ちょっと切り始めが軽すぎる雰囲気だけど、スポーツモードでは遊びも少なくなってダイレクトな感じになった。

このワイパーの曲がりと動き、結構カッコよかったです。曲がり込んだフロントウインドウを綺麗に拭き取るこの辺りの懲り方がホンダらしい。トヨタだった ら、きっとウインドウを真っ平らなものに替えちゃってるでしょう。

10分程度の短いインプレッションでの感想としては、シャシは凄く完成度がたかいということと、残念だけどパワフル感は感じられず、スムーズ感もプリウス には劣るというちょっと残念な気分。だからCVTではなくMTに乗ってみないとこのクルマの本質的な魅力は垣間みれないのではとも思った次第。なので次は 是非MTの試乗をしてみたい。お約束のカタログと一緒のとりあえずお見積もりと、ヘッドライトが点灯するチョロQを記念品にいただいた。

MTのαタイプの一番安い249,8万のモデル（オーディオレス・ナビレス）にレカロのスポーツシート、ETC付けて乗り出し290万ちょい。これに自分の好きなナビ＆ETCつければ310万。

うーん、高いかやすいかといえば微妙なところかもしれない。