【クルマ】TTRSに乗る。

R8V10の試乗を終えたあと、現地で待ち合わせた友人達と、スイーツを頂きながら珈琲を何杯か飲みながらR8V10の感想を話しながら、最終時間枠に予約してあったTTRSの試乗を待った。

イベントの終わりが近づき人もまばらになったころ、ようやく予定の時刻になりエントランスにあがると白いTTRSが用意されていた。

右ハンドルのMTに乗るのは久しぶりなので、少々の違和感を感じつつ、ホテルを出発した。試乗の様子は以下の動画のダイジェストを見てもらうのが一番いいだろう。5気筒ターボの3500回転から変わるエクゾーストは個性的で、さしずめバリトンサックスとテナーサックスのデュエットのような心地よい音を出してくれるのが解るはず。ちなみに全編Sボタンを押してSモードで走行した

スペック的には、かつて自分が乗っていた996C4Sとほぼ同じであり、同じようなパフォーマンスを期待していたのだけれど、結論からいえば全く別の乗り物だった。もちろん、パワフルで加速もよく、足回り、剛性感ともに十分で、ブレーキも十分なのだけれど、なにかが足りない気がしてしまう。Sボタンを押して勇ましいエクゾーストに変わり、ステアリングがクイックになり、スロットルレスポンスが良くなったにもかかわらず、良く切れる包丁のままで、日本刀のような兵器の凄みを感じることがなかった。

それは血の気の引くような加速感がないから？胃の中の珈琲があがってくるようなストッピングパワーがないからか・・・とにかくハートにガツンと来るものがなかった。そう言う意味で、TTやTTSのキャラクタを踏襲しその延長線上なのは確かで、ある意味大人しく、S3に乗った時に感じたものと同じ。

たぶんB7のS4→RS4、 現行S6→RS6の キャラクタ差を踏まえ、TTRSも、もっとモンスターマシン的な臭いをもっているとの思い込みが間違ってたのかもしれないし、今日走った感覚でいえばS5の 方が速く感じると思う。

イベントが終わり、ゆっくりと友人達と遅い夕食を食べたあと、会場を後にすべく自分のTTRQで走り出したのだけど、案の定、ちっとも遅く感じなかった(笑)。スペックからすればおそらく50馬力以上は違うはずなのに・・・・

そして帰り道の途中、一号機たるTTRQは13万キロを越えた。もろもろの修理改修のおかげで絶好調。この分じゃ、まだまだ乗り続け20万キロまで行くことになりそうだ。