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2010年8月 3日 (火曜日)

【クルマ】プジョーRCZに乗り、MTモデルへの期待高まる。

モータショーで見た時の印象とあまりの違いに落胆を隠せなかった初対面から、ほぼひと月。プジョーのインフォメーションからRCZの試乗車が中央ショールームに準備されたとの連絡をうけ、さっそくプジョー中央ショールーム向かった。

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ショールームの前に停められていた試乗車は、ブルー。この色だと印象が全く変わる。前回のオレンジメタリックに比べると、エッジが効いててシャープな印象。買うならこの色がいい。
お茶も頂かずに、急いで運転席に乗り込む。

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内装を見るのは今回が初めて。友人のRittyくんのレポートでも書かれてたけど、400万を切っているとは思えない質感の高さにビックリ。ダッシュボード、ドア、オールレザーだ。しかもレザーシートにはシートヒーターが標準装備。このお買い得感は初代TT以来の驚き。必要な物は全部ついててオプションの必要は無い。初代TT同様、発売当初だけのバーゲンプライス的設定かもしれない。プジョーの良さのラジオレスが選べるのも嬉しい。ナビを付ける人の多くはラジオは不要だから。

試乗車は6速ATの1.6Lターボ。ミニと同じエンジンとのことで、ミニでは元気よいエンジンの印象はあるものの、ミニクラブマンより大柄なボディを動かすのには少々役不足なんじゃないかという先入観があった。

しかし走り出してその印象は払拭。ミニ同様小気味よく加速する。4000回転でシフトアップして行くエコなATの設定だけれど、かったるさは微塵も感じない。豊洲からお台場に向かう試乗コースは日曜日の昼下がりでもあり、比較的空いているから、MTモードにして引っ張ってみる。上まで良く回るエンジンではないけれど、頭打ち感はなく回せば回すなりにリニアに加速していく。

ポジションはシートが低めでセンタートンネル上のシフトノブを触るのに違和感がない。ステアリングフィールも軽すぎず適度に重さがあり違和感は感じない。ATはアイシン製とのことだが、以前の物に比べてダイレクト感が高くてまどろっこしさは皆無。このあたりも1.6Lを無駄無く使えてる要素だろう。

ちなみに、このクルマには今時コンパクトカーでも、おごられているステアリングパドルがない。でも実際このシートポジションならシフトノブを前後させるMTモードで十分だった。

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乗ってみて一番驚いたのは、後方視界の良さ。特にクーペデザインでは当然のように見切りのわるい運転席の対角線側の後方視界が開けてるのにビックリ。バブルルーフって視界改善という意味でかなり役に立っている。似たデザインに見えるTTクーペとは比べ物にならない。理由は明快で、リアゲートのTTとちがいリアトランク形式にし開口部を小さくできて、結果としてルーフが細くても十分な剛性がもてたんだろう。ちなみにトランクは必要十分な広さ。もちろん後席スルー可能だからキャディバックも2本搭載可能だ。

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シャシの剛性感に助けられてか、足回りもフランス車的なしなやかさとはちょいと違う独車的なシャープな味付けで、ドイツ車から乗り換えても全く違和感がないほど。逆に、従来のプジョーが持っていた良く伸びる猫足的ニュアンスは薄い。このあたり従来のプジョーオーナーはどう受け入れるのかが興味深い。
15分ほどの試乗だったけれど、このクルマのポテンシャルは十分響いた。内装は想像以上に良かったし、ドライブしていて楽しい。トヨタ的な快適装備を切ってコストダウンしてるもののドライブに必要な機能は全てついてる割り切りと潔さには好感がもてたし、少なくとも8JTTのFFモデルよりはずっと魅力的に感じた。
すっかり前回の初対面の印象を翻す朝令暮改レポートになってしまったけれど、やっぱりクルマは乗ってみなきゃわからんなーっとつくづく思ったし、当然、来春のMTモデルへの試乗の約束をしてからディーラーを後にした(笑) 

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コメント

通りすがりのよねちゃん>
情報ありがとうございます。残念ですねー。良いクルマなのに。まあ、国内ではMT乗る人は5%しかいないらしいですから、仕方ないのかな。。。

投稿: ta_tsu | 2010年9月 6日 (月曜日) 07:59

私も7月試乗したのですが、その時の営業マンさん曰く、"LHD 6MT(200HP)"は年内25台程度の国内入荷だとか...「アイシンATは200HPに対応していないので、MTモデルはカタログから落ちる可能性がある...」とか?!ましてや、RHD 6MT 200HPモデルとか、200HPのDCT なんか出ないでしょう!との事。(;_q)
また、本国仕様のナビとかボンネットストライプなんてオプション設定皆無でしょうねー
買う気満々でしたが、少々出鼻☆-(゜o(○=(-д-メ)oバキッ! 状態です。(´ヘ`;)ハァ

投稿: 通りすがりのよねちゃん | 2010年9月 6日 (月曜日) 00:22

quattomoさん>
毎度毎度、朝令暮改なレポですいませんf^_^;) 豊洲近いと思うので、ぜひ試乗してみて感想を聞かせてください。

投稿: ta_tsu | 2010年8月13日 (金曜日) 09:43

なんとなく予想してた展開だったりして(笑)
ATでも試乗車があるんですね、今度行ってみます

投稿: quattomo | 2010年8月13日 (金曜日) 09:28

moutonさん>
いいクルマでした。ある意味10年前に出たばかりのTTCQを試乗したときに近い高揚感がありました。自分が知っているフランス車ではなく、ドイツ車でもなく、イタリア車でもない、ある意味、ヌーベルキュイジーヌかなと。

投稿: ta_tsu | 2010年8月 5日 (木曜日) 16:17

もう乗られましたか、
割と高感度なインプレに興味が湧きました。

投稿: mouton | 2010年8月 5日 (木曜日) 13:16

いしかわさん>
すんません、朝令暮改なレポートになってしまいました。少なくとも自分には面白いクルマでした。コストパフォーマンスも十分。乗り出し470ぐらいってのも凄くいいですしね。2Lターボは新開発だしとても楽しみです。

投稿: ta_tsu | 2010年8月 4日 (水曜日) 01:17

あっれーー
前の記事で熱が冷めてほっとしてたのに、、
試乗したくなるじゃないですか。

投稿: いしかわ@横浜 | 2010年8月 3日 (火曜日) 22:09

クア太郎さん>
RCZはディーラーのスタッフも言ってましたが、今までのファミリーで優しいプジョーのイメージではない新しいプジョーのオフェンシブなモデルなんだと。そういう意味で、プジョーオーナーからの乗り換えとは別にドイツ車やイタリア車、ルノーあたりからの乗り換えも期待してると。

とはいえ、MTが来春になるのはタイミング的にちょっと残念。というのも、コンペティタのTTが9月にマイナーするわけで、マイナー見てそっちに引っ張られる人は多いことと、ドイツ車のオーナーでモデルイヤーの変わり目の9月~11月に購入する人が多いのも事実なので、このタイミングを越してしまうのは厳しいですよね。

クア太郎さんもそんな一人ですし。

でもMTモデルにのる新開発の2.0Tエンジンは、あの1.6Tエンジンの出来を考えると非常に期待しますね。シャシ性能も高いし。久々に屋根なしで心躍るクルマに出会いました。

投稿: ta_tsu | 2010年8月 3日 (火曜日) 17:22

そんなに『RCZ_AT』良かったですか~!

そうなると。。。
私はどうすべきか。。。
TT3.2Q(8N)は手放せないし、TT3.2Q(8J)は社用車だしTT-RSを断念して車検を通すし、
TT-RSのMTを買わなかった代わりに、RCZのMTを買うとか。。。
そうなると、また車の台数が増えてしまうし。。。
宝くじが当たるしかないかな~(苦笑)

投稿: クア太郎 | 2010年8月 3日 (火曜日) 15:17

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