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2011年2月28日 (月曜日)

【クルマ】RS5に乗る。再び感動す。

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某日、友人の粋な計らいでRS5に試乗する機会を得た。

ディーラーの担当者を助手席に、友人たち2名を後席に同乗しての4名試乗。これは以前RS6AVの試乗をした時と同じ条件。くしくもボディカラーも同系のミサノレッド。実は現時点での自分にとってのベストアウディはS5(V8)ということもあり、RS5への期待は大きく膨らんでいた。

DSGのポジションを確認しキーを回す事無く、最近のアウディの作法にしたがってSTARTボタンを押すと4〜5回のクランキングでエンジンはスタート。AUTOモードになっていることもあって、音はきわめてジェントルでこのクルマのポテンシャルを微塵も感じさせないあたりが、最近のアウディらしい(笑)

RS5のスペックを見て驚いたけれど、このクルマのV8エンジンはそれまでのV8(NA)のトップグレードであるR8(430PS/7900rpm)を凌ぐもの(450PS/8250rpm)になっていた。43.8kgm/4000-6000rpmのトルクは同じだからより高回転型になったことで+20PSを得たと考えられる。

夕暮れ時になって、渋滞する一般道をクネクネと裏道を抜けて行く。AudiドライブセレクトはAutoのままだけれど、4人乗車でも乗り心地は悪くない。

どうにか渋滞の一般道を抜けて高速道路へ。

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ETCのゲートを超えてドライブセレクトをSPORTSにすると、いきなり排気音が野太くなったとおもうと、大きなブリッピングをしてシフトダウン。臨戦態勢になった。いつもの高速道路とは違うけれど、ここは何度も走った事のある場所でもあり、RS5の底力とより洗練されたコントロールをするというESPの手際を見る為に、ハイスピードで270度旋回するループ上のランプの左コーナーをいつもどおりスロットルをあけて旋回してみた。

予想通り、弱オーバー気味にリアを押し出してくれるので、ステアリングは浅いアングルでフロントをインに巻き込みながら回り始める。おかげでステアリングの切り角はそのままで、アクセルの加減で頭の向きをコントロールしながら旋回する理想的な4WDの挙動をとった。

しかし、ランプの半分を回り勾配がすこし増したところで、4人乗車のためにフロントの荷重が抜け気味になってアンダーが出てしまう。スロットルを踏み足しても前輪荷重が逃げ気味になってしまうので、仕方なくスロットルを戻したうえでステアリングをちょっと切りたして再旋回。結果フロントタイヤをちょっと鳴かしてしまったのは残念。このときESPの動作を促すインジゲーターが何度か明滅した。

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本線車道にのってからは、450PSはドライブセレクトをコンフォートにして走ってみたが本当に快適だった。追い越しの時もV8の野太いトルクの恩恵でシフトダウンの必要なくスロットルを踏み込むだけでいい。R8の4.2FSIが更に洗練されたのは間違いなく、このエンジンとS-tronicの組み合わせをぜひR8にも載せてもらいたいとおもった。

片道運転したところでドライバーチェンジして後席に座ったけれど、後席は大人がきちんと座れるキャパシティがある。さらにスポーツクーペの後席にありがちな足の硬さからくる突き上げ感はほとんどなく、前席と快適性はほとんどかわらなかった。さらに試乗車にはオプションのサンルーフが着いていたので後席の閉塞感はかなり改善されていたとおもう。

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30分ほどの試乗を終えて感じたのは、間違いなくRS5が現時点での最良のAudiモデルだということ。スタビリティ、ドライバビリティ、アジリティ、どれをとってもR8やRS6を凌ぐと思う。ただ、いつもの事ながらこの優等生さが好きか嫌いかというところがユーザーを分けるにちがいない。おくさんが買物にも行ける実用性を1000万を軽く超えるクルマに求めるか否かだろう。

このような希有な機会をつくってくださったディーラーのスタッフのかたと、mouton氏に深謝。

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コメント

アツチヨさん>
この件、正直ぼくはどっちでも良いので、深追いする気はなかったのですが、さきほど、このBLOGを見たというご本人からメールを頂きました。まちがいなくGTOだそうです;;;

カーボンのボンネットやその他の部分も含めオプションを多数装備して5000万オーバーに至ってるそうで、ハーマンフルエアロGTBと言われてかなり心外とのこと。その旨、ここできちんとお伝えしておきます。

そのメールの主が、このクルマの本当のオーナーかについては、場所など正確にかかれていたこと、共通の知人がいることなどで間違いないと判断しました。

というわけで、この件については今後コメントいただいても一切レスしませんのでご了承ください。

投稿: ta_tsu | 2011年3月19日 (土曜日) 02:07

GTOの件ですが、知り合いに該当車を知っていた方がいまして、あれはHAMANNフルエアロ仕様の599GTBだそうです。

投稿: アツチヨ | 2011年3月18日 (金曜日) 13:58

フェラーリ好きなかただったら、てっきりエンブレムなんてみなくても解るんだと思ってましたが・・・・。自分はフェラーリに限らずエンブレムが一番信用できないとおもってましてエンブレムを確認する癖がなくてすいません。こんど行ったときにクルマがまだあったらエンブレムの写真とってきましょう。

ちなみに、同じ場所に599GTBもありますから比較もできますよ。お暇だったら実際に行かれて見るのがいいかもしれません。ウエスティンホテルの地下駐車場です。

投稿: ta_tsu | 2011年3月 9日 (水曜日) 14:58

返信ありがとうございます。リアにGTOとはいってる写真があれば一発でわかるのですが…。すんません、ただのフェラーリ好きの独り言です。

投稿: アツチヨ | 2011年3月 9日 (水曜日) 14:38

アツチヨさん>
こっちでコメントってのもなんですが・・・599GTBじゃなかったです。ルーフ、ボンネット形状、グリル形状、シートなどここ(http://www.carview.co.jp/magazine/photo_impression/article/ferrari_599_gto/607/
に書かれているとおりでした。もしGTBを改装してああしてたとすれば、本物よりお金かかってることでしょう。たぶん、まだホテルの地下駐車場にあるんじゃないかとおもいますんで、ぜひ見学に行ってください。

投稿: ta_tsu | 2011年3月 9日 (水曜日) 14:30

去年11月のブログについて質問させてください。599GTOを見たところの写真、599GTBではないでしょうか?

投稿: アツチヨ | 2011年3月 9日 (水曜日) 14:06

COLORCUBEさん>
自分は、齢50を迎えて、そういう-欲しいクルマ-だけがガレージに残ったかなっておもってます。一番のじゃじゃ馬はフレイザーで落馬して痛い目にあいましたが、あのクルマから得られたものはたくさんありました(笑) 残る3台も同様ですね。乗って見たいクルマはまだありますが生活を友にしたいクルマは今の3台で十分かなと。

嫁と一緒で、人それぞれで琴線にふれるものは違うと思いますから、COLORCUBEさんも、そう言うクルマといつか出会えると良いですね。

投稿: ta_tsu | 2011年3月 1日 (火曜日) 12:18

そういう子が一番危ないw>トンでも無い天然系女性

クルマだったらいつか出会ってみたいですね。

投稿: colorcube | 2011年3月 1日 (火曜日) 08:03

COLORCUBEさん>
お疲れさまでした。
「この世で一番洗練されたクルマだと言われたい。言い換えれば誰からも絶世の美女と言われたいクルマみたい」まさにという感じですね。善くも悪くも、この優等生ぶりがAudiなんだと思います。TTを出した時に叩かれた(ゴルフベースのファニーカーとかスポーツカーではない!)ってのもトラウマになったのかもしれません。シングルグリルにしても個性的と言われたくて濃いめのメークをしてしまった女性と同じに感じました。

それが好きな人には魅力的だとおもいますが、僕は「わたし全然ふつーだよー、個性なんてないよ」って言っててトンでも無い天然系女性がすきです(笑)

投稿: ta_tsu | 2011年3月 1日 (火曜日) 07:33

先般は光速先導ありがとうございました。おかげさまで恐ろしくあっという間に帰宅出来ました(駒形で渋滞に突っ込みそうになってフルブレーキでしたがw)。

さて今回のレポートもわかりやすくて感心してます。
一番気に入ったのはコメントの『自然さを巧みに装いつつ』という部分でしょうか。
この世で一番洗練されたクルマだと言われたい。言い換えれば誰からも絶世の美女と言われたいクルマみたいでしたね。
確かに美女だと自信を持って言えますが絶世かというとそうではない。微妙にビックサイトの大手メーカーのキャンギャル位?

まあ、好き嫌いはあるでしょうが私には関係ないクルマかもと思いました(大笑)。

投稿: colorcube | 2011年2月28日 (月曜日) 17:21

moutonさん>
RS6は、ターボカーでありながらターボっぽさは微塵も感じさせないで尽きること無い底抜けのパワーを見せ付けてくれて仰天させられました。でも見てくれからすれば驚くほど良く曲がるとはいえ、コーナーが楽しくなるクルマじゃなかった。そう言う意味でRS5はRS6のワープ的加速には若干劣るものの、コーナリングを非常に高い次元で楽しませてくれる面白さがあるのは確かで、今のベストアウディかなと。ただし、あのエンジンとSトロニックを積んだR8が出てきたらそっちがマイベストアウディになるかもしれません。そのぐらいあのエンジンは良かったです。

ただ、RS5が自分にとってFun to Driveだったかは?です。ESPやドライビングセレクトの自然さを巧みに装いつつ、でも確実に電子制御で動かされてる気分ですからねぇ。自分のクルマだったらESP切ってはしってみたいかもしれません。

そう言う意味で、もうすこし荒削りで筋力抑え目なS5(V8)で僕は十分です。残念なのはS5カブのエンジンが3.0Tなんで自分が買うことはまず無いでしょうね。

並行になりますけど、次に買う可能性があるとすればB7S4カブかなー、やっぱり。

投稿: ta_tsu | 2011年2月28日 (月曜日) 12:10

当日朝、ディーラーに自分の車を置きに行ったらサプライズな試乗車があって、そのまま午前中を至上(試乗)の時間に充てました(笑)。空いた高速ではリミッターまでピューンと飛ばしてきましたが、重厚でもきめ細かな粒の揃ったV8サウンドを響かせて加速する様は、V10のRS6より軽快で良い印象を受けました。

ボクは真っすぐ走るしか能が無いので、ta_tsuさんのダイナミックなハンドル捌きとアクセルワークの妙に唸りました。鍋しながらの座学と併せて大変参考になりました。

自分のブログではRS5はオーバースペック気味、S5が丁度の塩梅と書きましたが、もし買える甲斐性があれば、話が変わってきます(笑)。

ぜひ、来年も2/末のイベント時にサプライズを期待しましょう♪楽しかったです。。

投稿: mouton | 2011年2月28日 (月曜日) 11:10

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